VOD（ビデオオンデマンド）サービスとは？地上波のテレビとの違いを徹底解説！

VOD（ビデオオンデマンド）サービスとは

VOD（ビデオオンデマンド）サービスとは、インターネット上で動画を配信するサービスのことです。なおビデオオンデマンドは、英語でVideo On Demandと書くため略してVODサービスとも呼ばれています。

VODサービスでは、すでに公開された映画作品や放送済みのテレビ番組などをオンラインで配信しており、中にはオリジナル作品を公開しているサービスもあります。

VOD（ビデオオンデマンド）サービスの概要

料金システムについて

月額料金（見放題動画）

多くのVODサービスは月額料金制度を採用しています。月額料金制度では、毎月定額料金を支払うことによって、見放題動画を視聴できます。

料金は利用するサービスによって異なります。また、同じサービスでも加入するプランによって料金が異なることがあります。例えば、Netflixには3つのプランがあり、動画の画質や同時視聴デバイス数の違いにより、料金が異なります。

都度課金（PPV/有料作品）

都度課金（PPV）とは、動画を視聴するために都度料金を必要とする料金形態のことです。ペイパービューの頭文字を取って、PPVと表現されたり、有料作品として表現されたりすることもあります。

都度課金は、見放題作品の対象外であるレンタル作品の視聴や作品を購入するときに用いられます。有料作品の料金や作品レパートリーはサービスによって異なります。また、サービスによっては月額料金契約のみで、都度課金がないサービスもあります。

支払い方法について

利用できる支払い方法は、利用するサービスによって異なります。ただし、クレジットカードでの決済方法はすべてのサービスで利用できます。クレジットカード以外の支払い方法としては、以下のようなものがあります。

サービスごとの支払い方法は、下記表をご参考ください。

サービス名	クレジットカード	キャリア決済	その他
U-NEXT	利用可能	au docomo softbank	ワイモバイルまとめ払い U-NEXTカード
Hulu	利用可能	au docomo softbank	ワイモバイルまとめ払い デビットカード Huluチケット iTunes Store決済 PayPal
Netflix	利用可能	au softbank J:COM	Netflixプリペイド・ギフトカード プリペイドカード
Amazonプライム	利用可能	au docomo	Amazonギフト券 パートナーポイントプログラム（JCBのOki Dokiポイント）
TSUTAYA TV	利用可能	au docomo softbank	ワイモバイルまとめ払い
Paravi	利用可能	au docomo softbank	iTunes Store決済 Amazonアプリ内決済（Amazon FireTVアプリからのみ対応）
FOD	利用可能	au docomo softbank	Web Money
dTV	利用可能	docomo	なし
dアニメストア	利用可能	docomo	なし
ビデオマーケット	利用可能	au docomo softbank	ワイモバイルまとめ払い
楽天TV	利用可能	au docomo softbank	なし
TELASA	利用可能	au	なし
YouTube premium	利用可能	au docomo softbank	プリペイドカード PayPal Google Play残高決済 iTunesカード決済

利用方法について

VODを利用することを決めたあとには、VODを利用開始する際に最低限必要であるものを揃えておきましょう。具体的には、以下のものが必要です。

まずは上記のものを準備した上で利用したいサービスに登録しましょう。登録完了したら、すぐに利用開始できます。

視聴形式について

ストリーミング再生

ストリーミング再生とは、インターネットに接続しながら再生する方法です。インターネットから取得したデータをその都度再生するので、利用している端末の容量に関係なく再生できます。

ただし、インターネットの通信料を大きく消費してしまうことにご注意ください。また、通信状態が不安定なときは映像が止まってしまうこともあります。

オフライン再生

オフライン再生とは、あらかじめ作品をデバイスにダウンロードしておくことで、インターネットに接続なしで再生できる機能です。

ただし、端末容量に空きがないとダウンロードできません。また、著作権の関係でダウンロードできない作品もありますので、各サービスのコンテンツ内容をそれぞれご確認ください。

利用できるデバイスについて

VODサービスは、インターネットに接続できればすべてのデバイスで利用できるわけではありません。

利用できるデバイスはサービスごとに異なっています。

VODで利用できるデバイスには以下のようなものがあります。

サービスごとに対応しているデバイスの例を以下の表にまとめましたので、お持ちのデバイスで利用できるか確認してください。

サービス名	対応デバイス例
U-NEXT	Chromecast、NexusPlayer、Amazon FireTVなど
Hulu	Chromecast、Amazon FireTV、PlayStation4など
Netflix	Chromecast、Amazon FireTV、PlayStation4など
Amazonプライム	Chromecast、Amazon FireTV、PlayStation4など
TSUTAYA TV	TOSHIBA「REGZA」、LG「SmartTV」、SONY「BRAVIA」など
Paravi	Chromecast、Amazon FireTV、AppleTVなど
FOD	AppleTV、Amazon FireTV、SONY「BRAVIA」など
dTV	dTVターミナル、AppleTV、Chromecastなど
dアニメストア	Amazon FireTV、Android TV、NexusPlayerなど
ビデオマーケット	Amazon FireTV、Android TV、Chromecast（Androidアプリのみ）など
楽天TV	Chromecast、Amazon FireTV、AppleTVなど
TELASA	Chromecast、Amazon FireTV、Smart TV Stickなど
YouTube premium	Chromecast、AppleTV、PlayStation4など

VOD（ビデオオンデマンド）サービスのメリット

気軽に映画やアニメを視聴できる

VODでは時間や場所を問わず気軽に映画やアニメを視聴できます。電車内の移動時間や、待ち合わせのちょっとした時間に視聴すれば、有意義に時間を過ごせるでしょう。

また、電波の悪いところでもあらかじめダウンロードしておくことで視聴できます。電波の入らない飛行機の中や電波の届きにくい地下鉄の中でも、事前にダウンロードしておけばお気に入りのコンテンツを楽しめます。

配信ジャンルの幅が広い

VODではさまざまなジャンルの作品が視聴できます。例えば、以下のようなジャンルがあります。

他にも、地上波放送ではなかなか観られないようなコンテンツも揃っています。

オリジナル作品を楽しめる

サービスごとにオリジナル作品を製作し、配信しています。そのVODサービスサイトの顔ともなる作品ですので、ハイクオリティなものが多く配信されています。

オリジナル作品は、そのVODサービスに加入していなければ観られない作品ですので、オリジナル作品を基準にどのサービスを利用するか決める人も多くいます。

動画再生中にCMが入らない

VODでは、作品の視聴中にCMが入りません。映画の世界観に没入しかけたところでCMが入ると、急に現実に引き戻されてしまいますし、内容に集中できなくなってしまうかもしれません。

CMがなければ、最後まで夢中で楽しめるでしょう。ただし、一部の無料で視聴できるVDOサービスではCMが入るのでご注意ください。

CMが入るのは以下のような動画視聴サービスです。

最新作を自宅でレンタルできる

VODでは最新作を課金して視聴する際にも、レンタルショップのように店舗に行く必要がありません。

レンタルする際に、店舗に行くことは手間がかかります。お店まで行くために時間がかかりますし、お店の中でも作品を探す手間がかかります。

人気作品の場合、すでにお店の在庫が貸出中になっている可能性もありますし、レジに行列ができることもあります。それに加えて返却する手間や、営業時間を気にする手間がかかります。

そのため、自宅でそれらの手間を省いてレンタルで楽しめるのは、VODサービスの大きなメリットと言えるでしょう。

観たい作品を確実に視聴できる

VODでは観たい作品を確実に視聴できます。レンタルショップでは観たい作品を他の人がレンタルしているリスクがあります。

特に最近テレビで放送された映画の他シリーズなどは多くの方が一斉にレンタルする可能性があり、レンタルショップまで行ってレンタルできずにがっかりすることがあります。

VODサービスでは、どんなに多くの人が視聴している人気作品でも確実に視聴できるため、観たい作品を観たいときに楽しめます。

延滞料金が発生するリスクがない

VODでは、視聴期限が決まっているので延滞料金が発生するリスクがありません。

今までレンタルしていたDVDの返却期限がいつのまにか過ぎていて、延長料金がかかってしまったことはありませんか？

返却日を1日間違えただけでも300円以上の延滞金を請求されることがあるので、常に返却日を気にしてストレスを感じることもあります。

VODではそのようなリスクがありません。レンタル期限を過ぎたら返却手続きなどはなく、視聴できなくなるだけなので、うっかり忘れても余計なコストはかかりません。

お得な特典が用意されている

動画配信以外にお得な特典が用意されているサービスもあります。例えば、以下のような特典があります。

動画コンテンツ以外にも購読しているものがある場合や、ときには映画館の大迫力で作品を楽しみたいという方には大変役に立つ特典です。

VODサービスを選ぶ際には、ついてくる特典もよく確認するようにしてください。

VOD（ビデオオンデマンド）サービスのデメリット

配信作品にばらつきがある

サービスによって配信ジャンルや作品にばらつきがあります。登録前に各サービスの得意なジャンルを把握する必要があるでしょう。

どのVODサービスもだいたい同じだろうと思って登録しても、興味のないコンテンツばかりが頻繁に更新されるようであれば、最大限には楽しめないかもしれません。

韓流ドラマに強いサービスや、海外ドラマに強いサービスなど、異なる特徴から自分に合うサービスを見つけるようにしましょう。

1本も見ない場合でも月額料金が請求される

VODサービスは月額制のため、1本も見ない場合でも料金が発生します。一度も利用しない月があった場合は、解約を視野に入れることをおすすめします。一度解約しても再登録できますし、解約金がかかることもありません。

解約してから再契約するまでに期間制限がかかるということもないので、仕事が忙しくなったり、生活環境が変化したりした際には、解約を視野に入れて検討するようにしましょう。

おすすめのVOD（ビデオオンデマンド）サービス

U-NEXT

U-NEXTは、動画配信数が180,000本以上と業界最多です。コンテンツ数が多いため、探しているコンテンツに出会える可能性が高いと言えます。マイナーな作品も見つけられるかもしれません。

さらに、同時視聴が4台までできるので、家族や友人とアカウントを共有することもできます。また、毎月もらえる1,200ポイントを使えば最新作が視聴できます。

そのためU-NEXTは、「見たい作品が決まっていない人」や「家族で試聴したい人」におすすめです。

dアニメストア

dアニメストアは、アニメの配信数が国内最多のVODサービスです。国内最多の配信数を誇るサービスなので、古いアニメやマイナーな作品も数多く見つけられます。月額料金が400円と安いので、気軽に利用開始できるのも魅力です。

dアニメストアは「アニメをメインに試聴したい人」や「低価格でVODを利用したい人」におすすめのサービスです。

DAZN（ダゾーン）

DAZN（ダゾーン）は、18種類の以上のスポーツを視聴できるVODサービスです。スポーツニュースで結果を知るだけではなく、試合全体をしっかり観たいという方にぴったりのサービスです。テレビにつなげば大画面でスポーツを視聴できるのも魅力です。

DAZN（ダゾーン）は、「スポーツをとにかくたくさん試聴したい人」や「スポーツの見逃し配信を試聴したい人」におすすめです。

TSUTAYA TV

TSUTAYA TVは毎月月額料金以上のポイントが付与され、ポイントを利用して最新作の作品が視聴できる点がおすすめのサービスです。

かつての名作作品だけでなく話題の最新映画まで楽しめるバランスのよいサービスです。Tポイントが200円ごとに貯まるので、利用すればするだけお得になるでしょう。

TSUTAYA TVは、「最新作品をお得に視聴したい人」におすすめのサービスです。

他のおすすめVODサービスについて知りたい方は「VODを徹底比較！人気のおすすめランキング12選を紹介！ジャンル別でも紹介」をご覧ください。