独学で取れる可能性がある国家資格10選！自宅で1人でとれる資格を紹介

「独学で取れる国家資格ってあるの？」
「転職を考えているから自分で勉強して資格を取りたい」

独学で取得できる国家資格があるのかどうか気になっているけれど、どのように勉強するのかやどのような国家資格があるのかわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は、独学で取れる可能性がある国家資格を10個紹介します。転職やキャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてください。

なおユーキャンでは、国家資格の取得に近づくための豊富な教材や手厚いサポートを完備しています。

独学で取れる可能性がある国家資格に共通するポイントは？

国家資格と聞くと、難易度が高く取得にはとても多くの勉強が必要というイメージをお持ちではないでしょうか。確かに、国家資格の中には難易度が非常に高いものもあります。

しかし、すべてが難しいわけではなく、国家資格の中には独学でも合格を狙えるものも少なくありません。

ここでは、独学で合格を狙える国家資格に共通するポイントについて、次の内容で解説します。

詳しく解説しますので、ぜひ資格を選ぶ際の参考にしてください。

合格率が高く難易度が低い

1つ目のポイントは合格率が高く、試験の難易度そのものが比較的低い点です。

独学で学習を進めるために重要なのが、合格までの長い期間モチベーションを維持し続けることです。高い難易度の資格を選んでしまうと、あまりの内容の難しさに心が折れてしまいかねません。

また、独学での学習にはさまざまなメリットがありますが、勉強効率という点では通信講座や予備校を利用している方が有利になりやすいです。

国家資格は資格にもよりますが、他の受験者と合格を争うケースもあります。そのため、あまりに難易度が高い資格を受験すると、通信講座を利用した方が合格に近づけることもあります。

もちろん合格率が高い資格であれば、独学でも学習が比較的スムーズに進むため、モチベーションの維持もしやすいでしょう。通信講座を利用する場合との差も感じにくく、あまり気にせず試験に臨めます。

一般のテキスト・教材が充実している

2つ目のポイントは、一般のテキストや教材が充実している点です。独学で資格取得を狙う場合、ほとんどの方が学習に使用するのは一般のテキストや教材、ネット上で公開されている情報などです。

そのため、いくら合格率が高く取得しやすい国家資格であったとしても、一般に売られているテキストが充実していなかった場合、効率的な学習は困難となります。

テキストや教材の充実度は受験者数によって左右されるため、いわゆる人気のある国家資格であれば、テキストの充実度は高いと言えるでしょう。

しかし、合格を狙っている資格があまり受ける方がいない資格であった場合、テキストの数や種類はそれほど多くないことも考えられるので、事前にどのようなテキストがあるか調べておくことも重要です。

受験条件が厳しくない

3つ目のポイントは、受験条件が厳しくない点です。国家資格の中には、受験するために「大卒・短大卒以上」といった学歴や「〇年以上の実務経験」などの条件を満たす必要があるものがあります。

一方で、学歴や実務経験などの条件が必要ない資格や、条件が厳しくない国家資格も少なくありません。例えば、行政書士や司法書士などの国家資格は受験条件が一切なく、誰でも受験可能です。

受験条件が厳しい国家資格は、独学で合格できるかどうか以前に、そもそも条件があわず受験自体ができない可能性があります。独学で取得できそうな資格があったとしても、いきなり学習を始めるのではなく、事前に受験資格の確認をしておきましょう。

独学で取れる可能性がある国家資格10選

それでは、具体的にはどの国家資格が独学でも取れる可能性があるのでしょうか。ここからは、独学で取得できる可能性がある10の国家資格について紹介します。
今回は、次の観点から資格を選んでいます。

また受講費用の欄には、ユーキャンの通信講座を利用する際の金額を記載しておりますので、こちらもあわせてご参照ください。

独学で取れる可能性がある国家資格2選｜1ヵ月で比較的簡単に取れる

最短1ヵ月で取得できる可能性がある国家資格を見ていきましょう。いずれも独学での取得が可能です。

二級ボイラー技士

工場や学校、オフィスビルなどの空調管理を担うボイラー士の資格は、需要が高い資格の1つです。受験資格はありませんが、免許を申請する際にボイラー実技講習が必須になります。

過去5年間における平均合格率が50％以上と高い点、必要とされる勉強時間が約100時間と比較的少ない点などから、独学でも十分に合格を狙える資格と言えます。

独学で学習する際のポイントは、各科目を満遍なく学習することです。

二級ボイラー技士試験の合格基準は「総得点60％以上の正答率および各科目における正答率が40％以上」となっています。そのため、他でどれだけ得点を取れていても、1科目における点数が40％以下であれば不合格となるためです。

また、ボイラー士の試験では、過去問と似た問題が出やすいので、テキストで知識をつけながら過去問を何度も繰り返していくことで取得に近づけます。

1ヵ月で取得できたという方もいるので、「すぐに国家資格を取得したい」「ビルメンテナンス業界に興味がある」という方におすすめの資格です。

危険物取扱者 乙4

危険物取扱者 乙4は化学や物理だけでなく、法律の知識も必要になり勉強範囲が広い資格です。石油会社やガソリンスタンド、自動車の整備工場などさまざまな職業で必要になる資格なので、転職やキャリアアップにも有利です。

平均合格率30～40％ほどと比較的高いため、独学でも十分合格を狙えます。また、必要な勉強時間が約50時間とされている点から、多忙な方にもおすすめの資格です。

危険物取扱者試験の合格基準は「全科目で60％以上の正答率」となっているので、各科目を偏りなく勉強することが合格のポイントです。また全体の問題数が少なく1問あたりの配点が大きい試験となります。そのためケアレスミスをしないよう対策をしておきましょう。

「短い期間で覚えるのが得意」「転職先の可能性を広げたい」という方におすすめです。

独学で取れる可能性がある国家資格5選｜約3ヵ月で取得可能

3ヵ月で取得を目指せる国家資格を紹介します。転職を考えている方、国家資格が欲しい方はぜひ参考にしてください。

ITパスポート

ITパスポート試験は、ITに関する基本的な知識や実務能力を身につけていることを証明できる資格です。

経済産業省から「2030年にはIT人材が最大で79万人不足する」と言われている点、採用時にITパスポート資格の有無を確認する企業も増えてきている点などから、今後ますます需要の高まりが予想される資格と言えるでしょう。

ITの知識と聞くと難しそうに聞こえますが、ITに関する国家資格の中では最も難易度の低いレベル1に位置づけられており、合格率も約50％ほどあることから独学でも取得は可能です。

ITパスポートの試験は、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野があり、いずれも1000点中、300点以上を満たさなくてはなりません。

覚えることの多い資格ですが、試験は四択式となっています。テキストで基礎を固めてから、過去問を繰り返すことで合格に近づくことができます。

「ITの基本的な知識を身につけたい」「IT業界でのキャリアアップを視野に入れている」という方におすすめの資格です。

FP技能士（3級）

FP技能士は個人のお金の扱いに関するプロです。資格取得によって年金や保険、住宅ローンなどについての知識を身に付けられます。取得後はお金の知識を活かし、家族や顧客の資産運用に対するアドバイスや家計改善ができるようになります。

FP技能士には3級・2級・1級とありますが、3級であれば独学でも合格を目指すことは可能です。FP技能士3級は合格率が60％と高く、合格だけなら約30時間ほどの学習で狙えるからです。

FP技能士3級試験では、過去問と似た問題が半数以上出題される傾向にあります。そのため、学習を進める際は過去問を徹底的にやりこむことが重要です。

保育士

保育士は、こども園や託児所などで勤務する際に必要となる資格です。近年、共働き世帯の増加や待機児童などの問題により需要が高まっている資格でもあります。

保育士試験には筆記試験と実技試験があり、2つをあわせた合格率は約20％となっています。決して高い合格率とはいえませんが、需要の高い資格ということでテキストや教材がとても充実しているため、独学で合格することも不可能ではありません。

保育士の合格基準は「各科目100点満点中60点以上の取得」です。そのため、すべての科目をまんべんなく学習することが合格のポイントと言えるでしょう。

また、実技試験は個人での対策は難しい部分もあります。可能であれば誰かに見てもらえると、より合格へと近づくでしょう。

登録販売者

受験資格なし

一般用医薬品の取り扱いができる登録販売者の資格は、合格率も高く人気の国家資格です。
「全国どこでも働ける資格が欲しい」「医療業界に興味がある」という方におすすめの資格です。

登録販売者の取得に必要な勉強時間は約400時間とされており、学習量自体は比較的多い資格になります。しかし、合格率は約40～50％と難易度自体は比較的低く、受験資格が一切ない点から独学でも合格を狙うことは可能です。

登録販売者試験は試験範囲が変わることが少なくありません。そのため、学習を始める際は最新版のテキストを購入しましょう。

電気工事士2種

電気工事士は今回紹介した国家資格の中で、比較的取得しやすい資格と言えます。

たとえ未経験であっても、資格を保有している人材を採用したいと考える企業は多いです。「初めて国家資格を目指す」「ビルメンテナンス業界に転職したい」という方におすすめの資格です。

電気工事士は、多くの専門的な知識が必要で独学では難しいというイメージを持たれがちですが、独学でも合格を目指せます。市販のテキストも充実した内容のものが揃っており、実技試験に必要な道具も手に入れやすく対策しやすいからです。

学習時のポイントとしてはテキストを中心に勉強しつつ、過去問を何度も繰り返すことです。

独学で取れる可能性がある国家資格3選｜難易度高め

難易度は高いと言われていても、独学で取得できる可能性がある国家資格を紹介します。難易度が高いだけあり、需要があり、取得しがいのある資格です。

宅地建物取引士

合格率17%

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家であることを示す資格です。宅地建物取引士には「重要事項の説明」や「35条書面（重要事項書面）への記名」など、資格取得者しか遂行できない「独占業務」があります。

宅地建物取引士試験の合格率は15～18％となっており、難易度として高い部類の国家資格になります。しかし、独学で合格したという方も実際にいるため、決して簡単ではありませんが独学での合格も可能です。

独学で学習する際のポイントは、学習計画をしっかりと立て、毎日継続することです。学習前の知識量にもよりますが、宅地建物取引士の資格取得には、多い方で500時間ほどの勉強時間が必要になります。

そのため、事前にしっかりと計画を立てて、毎日コツコツと学習を続けることが合格への近道です。

社会保険労務士(社労士)

合格率6%

社労士は、労働や社会保険など、人が働く上での法令の実施を担う職業です。主に、企業の人事部や総務部で活躍することができます。「労働者を保護しサポートしたい」「開業したい」という方におすすめの資格です。

社労士の合格率は約6％となっており、難易度の高い試験となっています。それに伴い、受験者に関しても多くの方が通信講座や予備校を利用しています。しかし、実際に独学で社労士に合格している方もいないわけではありません。

また、現在では独学者向けのテキストやアプリも充実しているため、簡単ではありませんが合格を狙える環境は揃っています。

社労士に合格するために必要な勉強時間は、約1,000時間と言われています。そのため独学で学習する場合は、しっかりとした学習計画は必須です。また法改正により問題が変わることもあるため、常に最新情報を仕入れられるようアンテナを張っておくことも重要です。

行政書士

合格率10.7%

行政書士とは、国民と政府・行政のパイプ役となる職業です。公的な書類作成業務や、クライアントの相談業務などがあります。行政書士の出題範囲は膨大ですが、資格の有効期限も設けられていないので、一度取ってしまえば仕事に困ることはまずない資格です。

行政書士試験は合格率が約12％ほどの難関資格です。しかし、合格点が相対基準ではなく絶対基準となっています。そのため、周りがどれだけ勉強していようが関係なく、自身が必要な知識を持っていれば合格可能です。

そのような理由から独学で受験される方も一定数おり、実際に合格している方もいます。したがって、決して簡単ではありませんが独学での合格を狙うことは可能です。

行政書士は先述の社労士と同様に、合格するためには多くの学習時間が必要になります。そのため、合格するためには最初の段階でしっかりとした計画を立てることが重要です。

独学で取れる可能性がある国家資格の選び方

では、独学で取得できる可能性がある国家資格はどのように選んだら良いでしょうか。

難易度で選ぶ

上で紹介した10の資格について、あえて難易度をつけるなら概ね以下のようになります。

「取得しやすいものが良い」「難易度が高いからこそ取得したい」と、難易度の捉え方はそれぞれですが、まずはご自身が目指す資格がどのくらいの難易度や合格率なのかを把握しておきましょう。

目的で選ぶ

「転職したいのか」「キャリアアップしたいのか」「独立開業したいのか」など、なぜ資格が欲しいのかを明確にしましょう。

具体的に目的がなく、将来に向けてとにかく資格が欲しいという方も、どのような業界で働きたいかなど今後のプランを少しずつ練って考えてみてください。

独学で取れる可能性がある国家資格取得にはユーキャンの通信講座がおすすめ｜3つのおすすめポイント

独学で取得ができる可能性があるとはいえ、1人で国家資格の勉強を進めるのは簡単とは言えません。しかし、ユーキャンの通信講座なら、充実した教材と手厚いサポートで資格取得を目指せます。

講座のラインナップが豊富

ユーキャンの講座ラインナップは、実に150種以上もあります。漠然と資格が取りたいと思った方も、きっと取得したい資格が見つかるはずです。

わかりやすい教材

ユーキャンの教材は、1から国家資格を目指す方にもわかりやすく、基礎を着実に固めることができます。

物理や法律といった苦手意識がある方の多い分野も、ビギナー向けに易しく解説しているのでスムーズに学習することができます。

充実したサポート体制

独学のデメリットは、不明点があったときに質問ができないことです。

ユーキャンの通信講座なら、わからないことをすぐに質問し解決でき、添削指導から適切なフィードバックを受けることもできます。

まとめ

独学で取得できる可能性のある国家資格や取得しやすい国家資格に共通するポイントについて解説しました。

資格によっては独学での取得が難しい反面、独学でも合格を狙えるものがあります。独学で取得しやすい国家資格に共通するポイントには、次の点が挙げられます。

また、具体的な資格についてもこの記事で紹介していますので、独学での資格取得を検討されている方は、ぜひ参考にしてみましょう。

しかし、いくら合格率が高く取得しやすいとはいえ、1人で長期間学習を続け合格を勝ち取ることは容易ではありません。より確実に合格を目指したい方には、ユーキャンの通信講座がおすすめです。わかりやすい教材と手厚いサポートにより、着実に合格に近づくことができます。