「インテリアコーディネーターの資格を取りたいけど、試験は難しい?」「毎年どのくらい合格率があるのか知りたい」

インテリアコーディネーターは毎年安定した受験者数を誇り、人気が衰えない資格です。仕事以外でも、趣味でインテリアのセンスや知識を磨きたい方にも人気があります。

しかしながら、自分でも資格に合格できるのか、不安に感じている方も少なくありません。そこでこの記事では、インテリアコーディネーターの合格率や難易度について詳しく解説します。ぜひ参考にしましょう。

インテリアコーディネーターの合格率推移|資格難易度や合格ラインは?

インテリアコーディネーター資格試験の主催である「公益社団法人 インテリア産業協会」によると、過去5年間の合格率は20%台となっています。

年度受験者数合格者数合格率
2018年(36回)8,966人2,135人23.8%
2019年(37回)7,561人1,896人25.1%
2020年(38回)8,468人2,045人24.1%
2021年(39回)9,935人2,334人23.5%
2022年(40回)8,943人2,193人24.5%

出典:2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について

過去5年間を見ても合格率に大崩れはありませんが、合格者は約4人中1人で難易度は比較的高いと言えるでしょう。

しかし、1次試験に合格すれば、2次試験の合格率は57.8%で約半数以上が合格しています。

インテリアコーディネーターの合格者内訳

インテリアコーディネーターの合格者は、男女比や年齢層などでそれぞれ傾向があります。男女別では女性が80%以上を占めており、30〜39歳の合格率が1番高いようです。

下記のデータを参考に、合格者の内訳について解説します。

男女比

2022年男女別の合格者は以下の通りです。

男性構成比女性構成比
415人18.9%1,778人81.1%

出典:2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について

インテリア産業協会のデータによると、女性が占める割合は毎年約75%〜80%前後となっており、女性に人気がある資格です。女性は結婚や出産を機にライフスタイルが変わりやすいので、働きやすさを重視して選ばれる傾向があります。

さらに、女性はインテリアにこだわりを持っている方が多く、オシャレやセンスがあるなどの理由でインテリアコーディネーターに向いているのかもしれません。

年齢構成

2022年合格者の年齢構成【男女別】は以下の通りです。

年齢男性構成比女性構成比
24歳以下95人22.9%363人20.4%
25~29歳74人17.8%420人23.6%
30~39歳110人26.5%459人25.8%
40~49歳88人21.2%357人20.1%
50歳以上48人11.6%179人10.1%

出典:2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について

年齢構成別では、男女ともに30〜39歳での合格者が多く出ており、年齢的にもキャリアアップを目的として資格を取得する方も少なくありません。

また、30〜39歳ではライフスタイルの変化が一番大きい年齢でもあります。柔軟な働き方に対応できるよう、インテリアコーディネーターの資格を取る方も多いでしょう。

しかし、40〜50歳以上でも男女合わせて687人が合格しており、年齢に関係なく挑戦できる資格と言えます。

地域別

2022年の地域別(支部地域)合格者[前年比]は以下の通りです。

地域合格者構成比
北海道59人2.7%
東北110人5.0%
関東甲信越992人45.2%
中部245人11.2%
関西413人18.8%
中国103人4.7%
四国51人2.3%
九州206人9.4%
沖縄14人0.7%

出典:2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について

地域別では、関東甲信越と関西が50%以上で約半数以上を占めています。
合格者も人口や求人が集まる都心部に集中する傾向がありますが、中部や九州を合わせても20%を占め、地方でも人気がある資格です。

2023年は北海道や広島県、福岡県など、三都市以外でも試験が行われているので、地方に住んでいる方でも比較的受験しやすいでしょう。

勤務先の取扱品目別

2022年度の勤務先取扱品目別での合格率は以下の通りです。

取扱品目合格者構成比
新築645人29.4%
リフォーム237人10.8%
施工(内装関連)39人1.8%
内装材(床材、天井、壁、塗装材、装飾材、副資材)51人2.3%
窓装飾(ウィンドウトリートメント、カーテンレール等)29人1.3%
家具(造作家具含む)142人6.5%
照明8人0.4%
インテリア建材(内部建具、窓サッシ等)14人0.7%
住設機器類(キッチン・バス関連、空調等)48人2.2%
家電品4人0.2%
寝装品、インテリア雑貨、インテリアグリーン小物類44人2.0%
デザイン・設計106人4.8%
不動産97人4.4%
教育・コンサルティング・出版・印刷38人1.7%
その他(上記に該当しない)256人11.7%
非就業者(学生・主婦など)435人19.8%

出典:2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験の結果について

取扱品目別では新築やリフォームがおよそ40%を占めており、住宅系に強いことが伺えます。さらに、住宅以外でもデザインや設計、教育やコンサルティングなどもあり、資格を取得した方の働き方は多岐に渡るようです。

資格を取れば転職にも有利に働きますが、非就業者も435人というデータがあり、趣味や今後のキャリアのことも考えて取得する方が約20%を占めています。

仕事に関わらず、おしゃれな空間で暮らしたいという方が自身のインテリア作りのために、資格を取得する方も少なくありません。

インテリアコーディネーターの試験内容とスケジュール

資格試験には一次試験と二次試験があり、両方とも合格すれば取得ができます。試験科目として、一次試験では「学科問題」、二次試験は「プレゼンテーション・論文」で構成されています。

一次試験では同じ年に一次試験と二次試験を両方受験する「基本タイプ」と、一次試験のみを受験する「一次試験<先取り>タイプ」があり、自由に選ぶことが可能です。

一次試験に合格すると、3年間は一次試験が免除され、翌年から二次試験のみの受験ができます。ご自身の都合に合わせてスケジュールを調整しましょう。

2023年度ベースの資格取得スケジュールは以下の通りです。

7月18日~8月31日受験申込受付期間
9月15日~10月15日一次試験の受験期間
11月下旬一次試験の合否通知の発行(ダウンロード開始)
11月下旬二次試験の受験票の発行(ダウンロード開始)
12月3日二次試験の試験日
2月中旬・二次試験の合否判定通知の発行(ダウンロード開始)
・資格登録申請手続き開始
2月末資格登録申請手続き期限
3月下旬資格登録証の送付
4月1日~資格有効期間の開始

出典:2023 年度インテリアコーディネーター資格試験 資格取得までのスケジュール

一次試験と二次試験の内容と合格率について、以下で詳しく解説します。

一次試験

一次試験の科目は、「CBT(Computer Based Testing)方式」による学科問題です。CBTとは、各都道府県にあるテストセンターにて、設置されたパソコンを使って受験します。

2023年度の試験内容は主に以下の範囲が出題されます。

  • インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  • インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  • インテリアの歴史に関すること
  • インテリアコーディネーションの計画に関すること
  • インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  • インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  • 環境と設備に関すること
  • インテリアコーディネーションの表現に関すること
  • インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

インテリア産業協会から明確な合格ラインが公表されている訳ではありませんが、一般的には70〜75%と言われています。

一次試験のみの合格率は34.2%で難易度は比較的高いと言えるでしょう。ですが、しっかりと試験対策をすれば合格できない資格ではありません。

二次試験

二次試験は「プレゼンテーション・論文(筆記式)」にて合否判定をします。プレゼンテーションでは製図が必要になるので、しっかりと対策をした上で試験に臨むことが重要です。

課された条件に対して、依頼主の希望を織り込んだコーディネートが必要になります。図面には平面図の他に、展開図や断面図などがあり、平面図以外はどの図面が出題されるか明確に公表されていません。

そのため、対策としては過去問題を参考にして、どの図面が出題されても対応できるようにしておく必要があります。

しかし、2022年の二次試験の合格率は57.8%となっており、一次試験の34.2%と比較すると合格率は高くなります。一次試験に合格すると、3年間は一次試験が免除されるので、二次試験は翌年に回してじっくり勉強する方法もあるでしょう。

インテリアコーディネーター試験に合格するためには?

インテリアコーディネーター試験に合格するために必要なことは、主に以下の3点です。

  • 十分な勉強時間を確保する
  • 質の高いテキストや過去問を使う
  • 自分に合った学習スタイルを選ぶ

インテリアコーディネーターに合格するには、それなりに学習時間を要します。勉強の方法もさまざまで、自分のライフスタイルに合った学習を選ぶことが合格への近道です。

この章では、インテリアコーディネーターに合格するための方法について解説します。

インテリアコーディネーターは独学で合格可能?勉強時間や勉強法も解説

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十分な勉強時間を確保する

試験に合格するには、まずは必要な勉強時間を確保しましょう。インテリアコーディネーターに合格するために必要な勉強時間は、一次試験で150〜200時間、二次試験では150時間が一つの目安です。

仮に、1日に1.5時間を勉強に充てられる場合、約6ヵ月半(約200日)ほどかかる計算になります。そのため、十分な学習時間を確保できていない方は、ライフスタイルなどを見直しを行う必要があるでしょう。

学習期間が長くなりすぎても非効率であり、モチベーション管理も難しくなります。一方で、しっかりと時間を確保し、スケジュールを立てて取り組めば合格を目指せる資格です。

質の高いテキストや過去問を使う

学習のメインとなるテキストや過去問は、質の高いものを選びましょう。文章だけで解説されているテキストや過去問は、答えのイメージが記憶に定着しにくく、学習に時間を要します。

一方で、図解やイラストが豊富だと理解も早く、イメージが定着しやすいので学習効率が上がります。さらに、直近の出題傾向がしっかりと分析された過去問集で学習すれば、試験本番でも慌てずに受験できるでしょう。

おすすめのテキストや過去問集は、ユーキャンのインテリアコーディネーター講座です。ユーキャンのインテリアコーディネーター講座に関してはあとの章で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみましょう。

自分に合った学習スタイルを選ぶ

合格までのスケジュールを立案するには、自分に合った学習スタイルを選択する必要があります。なぜなら、学生や会社員・専業主婦など、それぞれライフスタイルが異なり、確保できる学習時間についても変わってくるからです。

また、自主的にスケジュールを立てて学習できる方もいれば、学習面においてサポートがないと不安を感じる方もいるでしょう。

仮に学習時間が限られていて、スケジュールの立案や調べることが苦手だという方は、通信講座が有効です。通信講座の中には、添削や質問などのサポートが付いている講座もあるので、独学に不安を感じているのであれば通信講座が良いでしょう。

合格まで効率良く学習するには、生活状況や性格について把握し、自分に合った学習の方法を選びましょう。

インテリアコーディネーターの合格を目指せるユーキャン通信講座の特徴

インテリアコーディネーターを目指すには、ユーキャンの通信講座がおすすめです。学習スケジュールは1日60分から設定されており、忙しい会社員や子育て中の方でも気軽に続けられます。

サポート体制も充実していて、仮に直近の試験が合格できなかったとしても、翌年の試験まで添削や質問などのサポートが継続します。

ユーキャンのインテリアコーディネーター講座について、詳しく解説します。

30年以上の開講実績を誇る

ユーキャンのインテリアコーディネーター講座は、開講して30年の実績が強みです。30年で培ってきた、合格に必要なノウハウや過去の経験をもとに教材を作成しています。

メインのテキストは必要最低限の知識が3冊のテキストに凝縮され、図解やイラストが多く使用されています。そのため、初心者でもイメージしやすく、専門用語の解説も徹底しているので、安心して学習を進められるでしょう。

問題集では、開講30年の経験から試験問題の分析を徹底的に行うことで、質の高い問題集を作成しています。出題頻度の高い項目を重点的に学べるので、確実に問題を解く力を身に付けられるでしょう。

教材がわかりやすくて人気がある

ユーキャンのインテリアコーディネーター講座は、初心者でも安心して学習できるよう、「わかりやすさ」にこだわりがある講座です。挫折しやすい図面作成のステップは動画で解説することにより、理解しやすいようなカリキュラムが組まれています。

その他にも、副教材として付属しているカラーの「インテリアエレメント写真資料集」と併用して学習を行えば、さまざまなパターンのコーディネートをストックできます。

試験形式であるCBT(コンピュータ ベースド テスティング)も無料で体験できるので、本番の試験でも慌てることなく受験できるでしょう。

合格後に「ユーキャン仕事オンライン」で求人を見つけられる

資格試験に合格できたら、「ユーキャン仕事オンライン」で求人を探してみましょう。ユーキャン仕事オンラインとは、「RECRUIT AGENT」や「マイナビ転職」などの大手転職サイトや人材紹介会社と提携している、ユーキャン独自の求人紹介サイトです。

2023年12月現在、インテリアコーディネーターの求人数は約650件となっており、ショールームやリフォーム会社などのさまざまな会社が登録されています。

資格を取得できれば、条件の良い求人に応募できたり、無資格者と比べて優遇されたり、優位に職を探せるでしょう。

まとめ

インテリアコーディネーターは求人数も多く、資格を取得できれば手に職を付けられる資格です。ライフスタイルの変化にも対応しやすいので柔軟な働き方ができます。

インテリアコーディネーターの資格取得を目指す方は、自分に合った学習方法を検討し、正しい方法で勉強を行いましょう。開講実績が30年以上あるユーキャンのインテリアコーディネーター講座に申し込めば、わかりやすい教材で資格取得を目指せるでしょう。
 

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