色彩検定の難易度は？試験内容や合格率からどのくらい難しいか考察

仕事だけでなく、ファッションやインテリアなど日常生活にも活用できる「色彩検定」ですが、センスを持ち合わせていなければ合格は難しいと考えていませんか。

この記事では色彩検定の難易度を解説するとともに、学習方法や資格取得のメリットについて解説しています。

また、色に関する資格取得には「ユーキャン」の通信講座がおすすめです。

色彩検定とは？

色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会が主催する文部科学省後援の公的資格です。

色彩にまつわる知識や技能を評価する試験で、毎年2回、6月と11月に実施されています。文部科学省後援の試験であることから、学生の受験者が多く見られます。

以前は「ファッションカラーコーディネーター検定試験」と呼ばれていましたが、名称が変更され「色彩検定」となりました。ファッション業界で力を発揮しやすいと言われていますが、さまざまな職種から幅広く受け入れられている資格です。

色彩検定の難易度は？試験内容や合格率からどのくらい難しいか考察

色彩検定の級位は3級から1級まであり、2018年からはUC（色のユニバーサルデザイン）級が新設されました。3級の合格率は高く難易度が低いため、最初は3級から受けると良いでしょう。各レベルの合格ラインは満点の70％前後です。

3級

初めて色彩を学ぶ人は、3級からの受験がおすすめです。色彩に関する基礎知識や心理的効果、配色に便利な色彩体系「PCCS」など色彩の理論や法則を身につけられます。

カラーカードを使った配色演習で色を見分ける力も身につくため、普段の生活にも役立つでしょう。合格率は高く、難易度は低いと言えるため独学での取得も可能です。

2級

2級は応用範囲が広がり、色彩の知識を実際の業務に応用することを目指す人向けです。3級で学ぶ内容に加え、ファッションやインテリア、景観色彩などカラーコーディネートの基礎など各種技法も学びます。

試験では基本的な事柄を理解し、スキルを持っているかが問われます。合格率は3級とほぼ同等で、独学での取得が可能です。

1級

1級はプロフェッショナル向けの級位です。2級と3級の内容に加え、色彩を提案する力が身につきます。1級の試験は冬季のみ（11月と12月）実施され、2次試験ではカラーカードによる配色実技が行われます。

課題を解決・アドバイスできるレベルであるため、合格すると色彩実務担当者として色彩設計に携わることも可能です。また、色彩検定協会主催の「講師養成講座」の受講資格が得られます。

専門性の高い項目が出題されるうえ、実技も行われることから合格率は約半数の45％と難易度が高めです。

UC級

UC級は色のユニバーサルデザインにかかるもので、色の見え方の多様性を学ぶことが目的です。UCとは「色覚の多様性に配慮した誰もが見やすい色使い」を意味します。

人間は、病気や障害のみならず、年を取ることでも色を見分ける力が衰えていきます。高齢化が進む中でその特性を理解し、配慮した色使いができる人材を増やす目的で新設されました。

一般の社会人はもちろん、公共・福祉施設などの設計者におすすめです。合格率は90％と高く、難易度はかなり低いと言えます。

実務で色彩検定の知識を応用したい方は2級を受けるのがおすすめ

色彩検定2級は、知識を実務に応用したい人向けのレベルです。合格することで色彩を理論的に理解し、仕事や日常生活に役に立てられます。

クリエイティブな仕事で信頼を得られる

色彩検定2級では色彩調和や景観色彩、住空間のインテリア、色の見え方に大きく関わる照明など、より実務的な内容が身につけられます。合格することで客観的にスキルが証明でき、キャリアアップに有利になると言えるでしょう。

色彩と知識や配色のルールを知っていれば狙い通りのイメージができ、説得力のある提案ができるようになります。

直観ではなく理論立てて色彩を理解できる

色の心理的効果や視覚効果、配色ルールなどを理論立てて学べるため、今後の業務に応用が可能です。これまでの経験や直感に頼ってしまいがちですが、理論を理解することで相手に分かりやすく説明ができます。

それだけで仕事に差がつき、新たなビジネスチャンスにつながる可能性も高くなるでしょう。

日常生活にも活かせる

色彩の知識を仕事だけでなく、日常生活に活かすことで人をより惹きつける人間になれるでしょう。ファッションやメイク、インテリアなど日常生活でも色を組み合わせる機会は多くあります。

人に与える色の効果やルールを知っていれば、おしゃれなコーディネートができますし、普段はあまり使わないような色のアイテムも上手に取り入れることが可能です。

難易度の高い色彩検定の合格可能性を高める学習方法

色彩検定2級・3級の勉強方法は、しっかりとテキストを読み、公式問題集や過去問を解くことが大切です。合格に近づく学習方法のポイントを3つお伝えします。

繰り返し公式テキストを読む

色彩検定の試験は公式テキストから出題される傾向があるため、とにかくテキストを読み込んでしっかりと理解を深めましょう。最初は慣れない単語が多くスムーズに読み進められないかもしれません。

しかし、単語が分かればさほど難しいテキストではないため、繰り返し読むうちに理解できるようになります。

公式問題集・過去問を解く

テキストをひと通り読み終えたら、問題を解いて試験形式に慣れておきましょう。試験では過去問からも出題されるケースもあります。選択肢や設問の傾向が把握できるため、落ち着いて試験に臨むためにもおすすめです。

間違った問題は解答を確認し、繰り返し解くことで暗記につながります。

色彩カードで色の名前を暗記する

色彩検定2級・3級では、JIS慣用色の中から61色が出題されます。公式テキストとは別に販売されている色彩カードを購入して、色と名前を覚えましょう。

色彩カードは決められた配色で作られており、色と解答がセットになっています。繰り返し見て、覚える作業をひたすら行う以外に方法はありませんが、特徴を理解して覚えることがポイントです。

色彩検定以外の色に関する資格が取りたい方はユーキャンの通信講座がおすすめ

色彩検定に限らず、色に関する学習にはユーキャンの通信講座がおすすめです。ユーキャンで学べる4つの講座を紹介します。

カラーコーディネート講座

カラーコーディネート講座では色の微妙な違いを見極め、効果的な色の組み合わせが学べます。コーディネートは、商品を選ぶ時や自分らしさを演出する際の大切な要素です。

ユーキャンのカラーコーディネート講座は「パーソナルカラリスト検定」の2級・3級に対応しており、合格すると「パーソナルカラリスト（R）」を名乗れます。プライベートはもちろん、ファッション業界や広告・Web業界などでも活躍できる資格です。

カラーセラピスト講座

カラーセラピスト講座では色彩心理の知識を活用して、色によるメンタルケアが学べます。色の基礎知識やカラーセラピー技法、カラーワークを分かりやすいテキスト・DVDで学習可能です。

添削課題では実際にカラーセラピーを体験できるため、相談者の立場を経験できます。自分自身や身近な人のケアに役立てたい人におすすめです。

パーソナルスタイリスト講座

パーソナルスタイリスト講座は、ファッションセンスを磨ける講座です。顔の形や体型、雰囲気など自分を分析・客観視することで、より魅力的なスタイリング術や個性を活かしたコーディネート術が学べます。ファッションに自信がない人や自分に合うコーディネートを見つけたい人におすすめです。

また、所作やファッションマナーについても学べるため、仕事に活かしたい人にも向いています。

コスメ検定講座

コスメ検定は「日本化粧品検定」とも呼ばれ、美容の知識を幅広く身につけられる資格です。3級から1級まであり、それぞれ入門・基礎・応用のレベルに分かれています。

1級では、化粧品の成分や医薬品医療機器等法といった専門的な知識を習得でき、化粧品の専門家を目指すことも可能です。化粧品の知識を一から学べるため、化粧品・美容業界で活躍したい人にニーズが高い資格と言えます。

また、自分に合ったスキンケアを学びたい人にもおすすめです。

まとめ

色彩検定の難易度は3級・2級でほぼ変わりなく、テキストや過去問、慣用色の暗記をしっかりと行えば独学で合格が可能と言えます。ポイントは次の3つです。