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信販系クレジットカードとは?銀行系・流通系・消費者金融系との違いを比較
信販系クレジットカードという言葉を聞いてどのようなカードを指すのかわからない方も多いでしょう。
この記事では、信販系クレジットカードについての情報をゼロから解説していきます。おすすめの信販系クレジットカードも紹介するので、実際にカードを選ぶ際の参考にしてください。
はじめに具体的なカードの分類について、詳しく見ていきましょう。
信販系|オリコ、ジャックス、JCBなど
カードの種類 | 信販系 |
---|---|
主な発行会社 | ・オリコ ・ジャックス ・JCBカードなど |
カード例 | ・ライフカード ・JCB CARD W ・Orico Card THE POINT |
審査難易度 | ★★★(中) |
おすすめな人 | ・自身の利用状況にあったカードを選びたい方 ・ポイントをお得に貯めたい方 ・信用度の高いカードを持ちたい方 |
信販系クレジットカードはオリコやジャックスなど、信販会社が発行しているカードです。
信販系クレジットカードは効率良くポイントを貯められるだけでなく、特典も豊富に用意されている場合が多いです。
カードの種類も豊富にあるため、数多くの選択肢の中から自分に合ったカードを見つけ出せる面もあります。
なお、信販系クレジットカードは以下のような方におすすめです。
- 使う場所を特定の店舗に限定せず効率良くポイントを貯めたい方
- 頻繁に海外旅行する方
- 銀行系より甘めの審査で信用度やステータス性の高いカードを持ちたい方
銀行系|三井住友銀行、三菱UFJ銀行など
カードの種類 | 銀行系 |
---|---|
主な発行会社 | ・三井住友銀行 ・三菱UFJ銀行など |
カード例 | ・三井住友カード ・MUFGカードゴールド ・みずほマイレージクラブカード |
審査難易度 | ★★★★(高) |
おすすめな人 | ・高い信用度のカードを持ちたい方 ・ハイステータスカードにアップグレードしたいと考えている方 ・銀行でのお得な特典を受けたい方 |
銀行系カードは三井住友銀行や三菱UFJ銀行など、銀行が発行するカードです。
4つの分類の中でステータスが最も高いため、所持していること自体が信頼性につながります。またATMの手数料が無料になるなど、銀行に関する特典を利用できる点も独自のメリットです。
なお、銀行系のカードは以下のような方におすすめです。
- 審査基準を満たす自信があり信用度の高いカードがほしい方
- 将来ゴールドやプラチナなどよりステータスの高いカードへアップグレードしていきたい方
- キャッシュカードとの一体化やATM無料など銀行の利用で便利な特徴を活かしたい方
ただし銀行系のカードは還元率が低い傾向にあり、ポイントを貯める目的の場合は他のカードに劣る場合もあります。
また審査基準が厳しいため、クレヒスに不安のある方は申し込みを避けるのが無難でしょう。
流通系|楽天、イオンなど
カードの種類 | 流通系 |
---|---|
主な発行会社 | ・楽天 ・イオンなど |
カード例 | ・イオンカードセレクト ・エポスカード ・セゾンカードインターナショナル |
審査難易度 | ★★(低) |
おすすめな人 | ・年会費無料のカードを持ちたい方 ・ポイントをお得に貯めたい方 ・身近な店舗で特典を受けたい方 |
流通系カードは楽天やイオンなど、流通会社が発行するカードです。
発行会社と関連する店舗やサービスで、お得な特典を利用できるカードが多くあります。また発行が早いことも特徴の1つで、カードによっては最短即日発行も可能です。
流通系のカードは以下の方におすすめです。
- カード払いにかかる費用を節約したい方
- 特定の店舗を中心に利用して、ポイントを効率的に貯めたい方
ただし割引優待は日付や曜日が決まっている場合も多いため、注意しましょう。
消費者金融系|アコム、アイフルなど
カードの種類 | 消費者金融系 |
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主な発行会社 | ・アコム ・アイフルなど |
カード例 | ・アコムMastercard ・SBIレギュラーカード |
審査難易度 | ★(低) |
おすすめな人 | ・審査に通るか不安な方 ・すぐにクレジットカードが必要な方 ・キャッシング枠を多く利用したい方 |
消費者金融系カードはアコムやアイフルなど、消費者金融会社が発行するクレジットカードです。
審査基準が他のカードよりも比較的ゆるいとされています。そのため、他のカードを発行できなかった方でも審査に通りカードを作成できる場合があります。
また自動契約機で発行する場合、スピーディーにカードを手に入れることも可能です。消費者金融系カードは以下のような方におすすめします。
- 勤続年数が短い・過去に支払いを延滞したことがあるなど審査に不安を感じている方
- カード決済が必要な場面が迫っていてすぐにカードを手に入れたい方
- カードでの支払いのみでなくキャッシング機能も積極的に利用したいと考えている方
注意点として、消費者金融系カードはポイントが付かない場合が多いことやリボ払い専用となっているなど、他カードと比較して不便というデメリットもあります。
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信販系クレジットカードのメリット・デメリット
信販系クレジットカードの他のカードと比較しての、メリットとデメリットを下表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・発行会社の信頼性が高い ・ポイント還元率が高めで、効率的に貯められる ・付帯特典が充実している ・発行している会社が多い |
・年会費が高い場合がある ・比較的審査難易度が高い |
メリット・デメリットを把握することで、信販系クレジットカードが自身に適しているかを判断しやすくなります。
ここからは信販系クレジットカードのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット
年会費が高い場合がある
信販系クレジットカードのデメリットとして、年会費が高い場合があることが挙げられます。
年会費が高いカードを発行すると、以下のような不満を感じる可能性があります。
- 獲得したポイント以上に年会費がかかりお得さを実感できなくなる
- コスト面の問題から2枚目以降のカードとして発行しにくい
- カードを利用しなくなったとき損失を出さないためには解約する必要がある
ただし、信販系クレジットカードには年会費が無料のものもあります。また年会費がかかるもカードでも、付帯特典を考慮すると年会費以上のリターンが得られる場合が多いです。
年会費と特典を考慮し慎重にカード選びを進めることで、カードを発行したことを後悔する事態は防げるでしょう。
比較的審査難易度が高い
カード全体の中で比較的審査難易度が高い点も、信販系クレジットカードのデメリットと言えます。
銀行系と比較すると審査に通りやすいと言われていますが、流通系や消費者金融系と比較すると審査難易度は高いです。
また審査難易度が高いことで、以下のようなデメリットを受ける場合があります。
- 旅行保険のために申し込んだものの審査に通らず旅行に間に合わない
- 審査に落ちた結果が一定期間信用情報として残り、次のカードを発行しにくくなる
- よく利用する店舗でお得になるカードを発行できない
しかし信販系クレジットカードは、高年収の方でないと発行できないカードでは決してありません。過去に金融事故を起こしておらず継続的な収入源を持つ方は、問題なく発行できます。
メリット
発行会社の信頼性が高い
信販系クレジットカードのメリットとして、発行会社の信頼性が高い点が挙げられます。
一度は名前を聞いたことのある会社が発行していることが多い点からも、信頼性が高いことがわかります。また信頼性の高い会社が発行するため、以下のようなメリットがあると言えるでしょう。
- カード決済に関するトラブルが起きた際に手厚いサポートが期待できる
- 個人情報の流出や不正利用などに対する不安が少ない
- カードを所持することで一定の信用性を得られる
上記からもわかる通り、信販系クレジットカードは発行会社の信頼性が高いためトラブルが起きても対処してもらえることが多いです。
ポイントを効率的に貯められる
ポイントを効率的に貯められることも、信販系クレジットカードが持つメリットの1つです。
優待店で利用するとポイントの獲得倍率が上がるなど、ポイントを貯めやすい仕組みが整っています。ポイントが貯めやすいと、以下のようなメリットがあります。
- さまざまな商品と交換できるようになる
- ポイントが貯まるスピードが早くなり期限切れを心配せずに済む
ただし、具体的なポイントプログラムはカードごとに異なります。カードによっては優待店が身近にないため、ポイントを効率的に貯められない場合もあるでしょう。
公式ホームページを事前に確認しプログラムの内容を理解して、自身に適しているか検討することが大切です。
付帯特典が充実している
信販系クレジットカードのメリットには、付帯特典が充実していることも挙げられます。
一例として、ライフカードに付帯する特典を下表にまとめました。
特典内容 | 内容 |
---|---|
ポイント優待プログラム | L-Mallでポイントが最大25倍 |
オプションカード無料 | ・ETCカードの発行 ・家族カードの発行 |
LIFE DESK | 旅行先での電話サポート |
レンタカー割引サービス対象店 | ・オリックスレンタカー ・ニッポンレンタカー ・トヨタレンタカー |
付帯特典が充実しているカードを持つことで、以下のようなメリットを実感できるでしょう。
- サイトを経由するのみで通常よりお得にポイントを貯められる
- 追加コストをかけることなく家族でカードの特典を共有できる
- 通常よりもお得にレンタカーなどのサービスを利用できる
ただし、付帯特典の内容は発行するカードの種類によってさまざまです。通常付帯するのが一般的な特典が付帯しない場合もあるため、細かく内容をチェックしましょう。
自身の利用状況に合う付帯特典があるカードを選ぶのがポイントです。
多くの会社が発行している
多くの会社が発行していることも信販系クレジットカードのメリットです。
数多くのカードの中から、自身に合うお気に入りの1枚を探せます。また発行会社が多いことにより、以下のような恩恵を受けられるでしょう。
- 割引やポイント倍率アップなどの優待を受けられる店舗が身近にあるカードを見つけられる
- 旅行傷害保険や空港ラウンジサービスなど、求めている特定の特典を持つカードを見つけられる
- 年会費や選べる国際ブランドなどさまざまな項目で希望を満たしやすい
上記からわかる通り多くの会社が発行しているため、自身に合ったクレジットカードを選んで発行しやすいです。
以下で、具体的な信販系のクレジットカードを紹介します。
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信販系クレジットカード一覧
ここでは、信販系クレジットカードの一覧を下表にまとめました。
カード名 | 発行会社 | 年会費 | 国際ブランド | 還元率 | 特典例 |
---|---|---|---|---|---|
JCB一般カード | JCB | ・初年度無料 ・2年目以降1,375円 |
・VISA ・Mastercard ・JCB |
0.5% | ・JCBの共通サービスが利用可能 ・最短即日発行可能 |
JCB CARD W | JCB | 無料 | ・JCB | 1.0% | ・海外での利用でポイント2倍 |
Orico Card THE POINT | オリエントコーポレーション | 無料 | ・Mastercard ・JCB |
1.0% | ・入会後6か月ポイント2倍 |
アメリカン・エキスプレス・グリーンカード | アメリカン・エキスプレス | 13,200円 | ・American Express | 0.5% | ・プライオリティ・パス ・手荷物無料宅配サービス |
VIASOカード | 三菱UFJニコス | 無料 | ・Mastercard | 0.5% | ・オートキャッシュバック ・銀聯カード発行可能 |
セゾンカードインターナショナル | クレディセゾン | 無料 | ・VISA ・Mastercard ・JCB |
0.5% | 全国の西友・リヴィンで5%OFFセールに参加可能 |
ジャックスカード | ジャックス | 1,375円 | ・VISA ・Mastercard ・JCB |
0.5% | ・優待割引サービス「J'sコンシェル」 |
上記の表の中でも特におすすめのカードは、以下の3枚です。
- JCB一般カード
- JCB CARD W
- Orico Card THE POINT
上記のカードは年会費無料であるため維持コストを心配する必要がありません。また優秀なポイントプログラムがあるため、お得にポイントを貯められます。
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【おすすめ】審査に通りやすい信販系クレジットカード3選
JCB一般カード
特徴 | ・旅行先でも安心な国内外旅行傷害保険がある ・最短即日で発行できる ・初年度の年会費が無料である |
---|---|
おすすめの人 | ・旅行傷害保険が付帯されたカードがほしい方 ・すぐにクレジットカードを利用したい方 ・セブンイレブンやスタバをよく利用する方 |
付帯保険 | ・国内外旅行傷害保険 ・ショッピングガード保険 |
JCB一般カードは、株式会社ジェーシービーが発行するクレジットカードです。
基本の還元率は0.5%と低めですが、セブンイレブンやスターバックスなどの身近な店舗でお得に利用できます。初年度年会費無料が適用されるのは、ネット申し込みをした場合に限定されるため注意が必要です。
一方でJCB一般カードのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 手厚い旅行傷害保険が付帯されるため旅行の際も安心できる
- セブンイレブンで3倍、スターバックスで10倍のポイント還元率を受けられる
- 最短即日発行できるため、急にクレジットカードが必要になった場合も対応できる
また継続利用することで、JCBの上位カードも狙えるため将来的にハイステータスなカードを持ちたい方にはおすすめです。
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JCB CARD W
特徴 | ・ポイントが常に2倍貯まる ・優待店の利用でポイント優遇サービスがある ・付帯特典が充実している |
---|---|
おすすめの人 | ・ポイントをお得に貯めたい方 ・ネットショッピングを良く利用する方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険 ・海外ショッピング保険 |
JCB CARD WはJCBが発行するプロパーカードです。
39歳以下のみが申し込み可能という条件はありますが、一度作成したあとは何歳でも利用できます。
ただしゴールドやプラチナへのハイステータスなカードのインビテーションは届かないため、アップグレードを目指す方には不向きです。
JCB CARD Wのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 還元率がJCB一般カードの2倍でポイントを貯めやすい
- スターバックスやAmazonなどの優待店で還元率が上がる
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯する
このようにJCB CARD Wは基本の還元率が1.0%と高く、優待店の選択肢も豊富なカードです。優待店を中心に利用することで、ポイントを効率よく貯められます。
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Orico Card THE POINT
特徴 | ・ポイント還元率が高い ・年会費が永年無料である ・オリコモールの利用でお得になる |
---|---|
おすすめの人 | ・年会費無料のクレジットカードがほしい方 ・オリコモールを経由してネットショッピングをする方 |
付帯保険 | 紛失・盗難補償 |
Orico Card THE POINTは、オリエントコーポレーションが発行するポイント特化型のカードです。
ポイントの有効期限が1年間と短い点はデメリットですが、ポイントの貯めやすさを考慮すると特に問題はないでしょう。ただし、旅行傷害保険が付帯しない点に注意が必要です。
Orico Card THE POINTのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 年会費無料でありながら還元率1.0%でポイントを貯められる
- オリコモール(ネット通販)を経由すると還元率が0.5%上がる
上記の通り実店舗でのカード決済とネット通販での支払いの両方で、ポイントを貯めやすいカードです。現金払いをOrico Card THE POINTでの支払いに切り替えることで、簡単にポイントを貯められるでしょう。
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信販系クレジットカードに関するよくある質問
信販系クレジットカードローンとは?
信販系クレジットカードローンとは、オリコやJCBなどの信販会社が提供するカードローンです。
低金利でお金を借りられるため、クレジットカードのキャッシング機能を利用するよりも支払う総額を抑えられる可能性があります。
ただし、審査が厳しく時間がかかる点に注意が必要です。信販系クレジットカードローンの審査は銀行系と同程度とされています。
また実際に入金されるまでに、3週間程度かかることも珍しくありません。そのため、融資までのスピードを重視する場合は利用を避けるのが良いでしょう。
審査不要の信販系クレジットカードはある?
審査不要の信販系クレジットカードはありません。
そのため審査なしでカードを持ちたい場合、家族カードを発行する方法を選ぶと良いでしょう。家族カードを発行する流れは、以下の通りです。
- クレジットカードの発行を申し込む
- 審査結果が出るまで待つ
- 郵送されてきた家族カードを受け取る
なお、家族カードの利用限度額は本会員と共有されるため、利用金額に注意が必要です。家族がカードを利用しすぎると、本会員がカード決済を利用できない事態になりかねません。
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【まとめ】信販系クレジットカードはお得に契約しよう
信販系クレジットカードは、信販会社が発行しているカードです。
審査が流通系や消費者金融系より厳しく、年会費が高いものがあるなどのデメリットがあります。一方でポイントの貯めやすさや付帯特典の充実さなどのメリットは大きな魅力です。
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証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。
専門・得意分野:資産運用・相続・遺言・許認可・各種文書作成
所有資格:行政書士、CFP・1級FP技能士、宅建士、マンション管理士
監修者コメント
記事にもありました通り、信販系クレジットカードは一般的に審査が厳しめのカードと言われています。最も厳しいのは銀行系クレジットカードですが、それに次ぐ厳しさとなっています。その代わり発行会社の信頼性も高くなっていたり、キャッシングの金利が低くなっていたり、キャンペーンや優遇特典などが豊富に用意されているなどメリットも多くなっています。例えば信販系クレジットカードのなかでもJCBは東京ディズニーリゾートと提携しているため、ポイントをディズニーリゾートのチケットと交換することもできるなど、ご自身が利用したいサービス・特典を探し活用するとさらにクレジットカードの効果を発揮できるでしょう。