クレジットカードの申し込み・発行のキャンセルはやめるべき？取り消しをする方法とデメリットを解説

クレジットカードの申し込みはキャンセルできる？

クレジットカードの申し込みは、カードが発行される前であればキャンセルが可能です。

一方で、カードがすでに発行されている場合はキャンセルではなく「解約」になります。そのためクレジットカードの申し込みのキャンセルは、タイミングが重要であると言えます。

仮にキャンセルのタイミングが悪く解約を繰り返した場合は、クレジットカード会社からの評価が下がり次回以降同社の新しくカードを発行できなくなってしまう可能性があります。

この記事を読むことで、カードの発行をキャンセルする際の注意点やキャンセル不要の使い勝手が良いクレジットカードが分かります。

はじめに、クレジットカードの申し込みを取り消す方法を見ていきましょう。

クレジットカードの申し込みを取り消しする方法

クレジットカードの申し込みを取り消しする方法として、電話でのキャンセルがおすすめです。電話で連絡する際は、公式ホームページに記載のコールセンターに連絡するのが良いでしょう。

また、キャンセルのタイミングによって今後の審査に悪影響が出る場合があるため、審査が始まる前に早めの手続きをしましょう。

なおキャンセルの連絡は基本的に電話で受けていますが、カード会社によっては店舗カウンターでキャンセルができる場合もあります。

クレジットカードの発行をキャンセルすると信用情報に悪影響？

先述の通りクレジットカードの発行をキャンセルすると、信用情報に悪影響になる場合があります。

具体的には、以下のキャンセルするタイミングによって、影響する結果が異なります。

それぞれのタイミングごとのキャンセルの可否やリスクについて知ることで、本当にキャンセルするべきかどうか判断できるようになります。

それでは、キャンセルのタイミングによる悪影響について詳しく見ていきましょう。

審査開始前の場合

審査開始前の場合、申し込み情報は残らないためクレヒスには影響がありません。

クレヒスとは、信用情報機関が管理している個人の信用情報のことです。クレヒスを見ることで、ローンの状況や過去に金融事故を起こしていないかなどがわかります。

カード会社が信用機関に情報を送るのは、クレジットカードの契約が完了した後のため審査開始前には信用情報には影響がありません。

そのため、キャンセルするには審査開始前のタイミングがベストと言えます。

一方でオンラインでの申し込みの場合、申し込み後自動的に審査が始まる可能性が高いため審査開始前にキャンセルするのは難しいでしょう。

審査開始後の場合

審査開始後にキャンセルする場合、申し込みの情報のみが信用情報機関のシステムに送られます。申し込んだ記録が残るのみで、特にクレヒスに傷がついたりブラックリストに載ってしまう心配はありません。

一方で何度も申し込み後のキャンセルを繰り返していると、悪質とみなされ信用情報に傷がついてしまう場合があります。

例えば何度も入会キャンセルを繰り返していると、入会の際にもらえる特典目的でクレジットカードに入会していると判断され、再びクレジットカードを作ることが困難になる可能性があります。

先述の通り、オンライン申し込みの場合は審査がすでに始まっているケースが多いため、複数回のキャンセルは特に控えるのが賢明と言えるでしょう。

クレジットカード発行後の場合

クレジットカードが発行された後にキャンセルした場合には、キャンセルではなく解約扱いになります。

そのため短期間で解約したり、何度も解約を繰り返した場合にはクレヒスに傷がつき悪影響が及ぶ可能性が高いです。

クレジットカードが発行された後は正式に契約が結ばれたことになるため、信用情報機関に個人の信用情報が登録され5年間保管されます。

クレジット情報
加盟会員と締結した契約の内容や支払状況を表す情報

保有期間
契約期間中および契約終了後5年以内

CICの加盟会員から登録される信用情報

信用情報はほかのクレジットカードを発行する際にも利用されるため、クレヒスに傷が付いていると審査に通りにくくなる場合もあります。そのため、すでに発行している場合は特別な理由がなければそのままカードを保有するのが良いでしょう。

クレジットカードの申し込みをキャンセルする際の注意点

クレジットカードの申し込みをキャンセルする際の注意点について以下にまとめています。

上記の注意点を知ることで、クレヒスを傷付けることなく安心してクレジットカードの申し込みをキャンセルできます。

それでは、クレジットカードの申し込みをキャンセルする際の注意点について詳しく見ていきましょう。

連続して申し込まない

申し込みをキャンセルする際の注意点として、キャンセル後は連続して申し込まないことが重要です。

一般的に、新しいクレジットカードを一度に3枚以上申し込むと多重申し込み扱いとなり、クレヒスに傷が残ります。

クレヒスに傷が残ると最低でも半年間はその記録が保存されるため、新しくクレジットカードを発行するのが難しくなります。

申込情報
クレジットやローンの新規申込みにおける支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報

保有期間
照会日より6ヶ月間

CICの加盟会員から登録される信用情報

そのためキャンセル後すぐに新しいクレジットカードをほしい場合でも、同時に申し込むのは多くても2枚までにするのが賢明です。

審査取り消しをやめる選択肢をもつ

キャンセルをする際の注意点として、審査取り消しをやめる選択肢を持つことも重要です。

先述の通り審査開始後のクレジットカードをキャンセルすると、申し込んだ記録が信用情報機関に保存されます。一度のみのキャンセルでは大きな影響は出ませんが、何度も繰り返すとクレヒスに傷が付く可能性が高まります。

そのため、どうしても申し込んだクレジットカードを持ちたくない理由がある場合を除いて、審査を取り消さないのもおすすめです。

特に年会費無料のクレジットカードであれば負担にならないため、サブカードとして便利な使い道がないか探すのも良いでしょう。

カードの受け取り拒否はしない

キャンセルをする際の注意点として、カードの受け取りを拒否しないことも挙げられます。

例えばすでに発行されたクレジットカードの受け取りを拒否すると、発行不可能となり半強制的にキャンセルすることが可能です。

一方で上記の方法は、電話連絡や店頭でキャンセルするよりもリスクが高いため注意が必要です。

仮に受け取りを拒否した場合、カード会社にクレジットカードが返送されて処分されます。そのためカード発行会社は受け取りを拒否した人物をリスクの高い人と認定して、今後クレジットカードを発行しにくくなる可能性が高まります。

カードが発行される前にキャンセルの連絡をするか、すでに発行された場合は受け取り拒否をせずにカードを受け取りましょう。

申し込む前にカードが必要かよく確認する

キャンセルをする際の注意点として、申し込む前にカードが必要かよく確認することも挙げられます。

クレジットカードごとにポイントが貯まりやすい店舗や、お得なサービス内容は大きく異なります。自身の利用用途に合わせてクレジットカードが必要か考えてから発行するのがおすすめです。

近年ではインターネットから簡単に申し込みが可能になっているため、深く考えずにクレジットカードを作ってしまう場合が多くあります。

実際に申し込みをした後に「やはり不要だった」とキャンセルを繰り返すとクレヒスに傷が付き、新たにクレジットカードを発行できなくなってしまうでしょう。

一方で自身の利用用途と合ったクレジットカードを選ぶとお得な特典が受けられたり、家計の節約につながるなどメリットが多くあります。

【持っていても損なし】使い勝手が良いおすすめのクレジットカード3選

先述の通り、不要なキャンセルを防ぐため自身のライフスタイルに合ったクレジットカードを選ぶことが重要です。

ここでは、使い勝手が良いおすすめのクレジットカードとして以下を紹介します。

ここからは、それぞれのクレジットカードについて詳しく見ていきましょう。

楽天カード

楽天カードは、楽天カード株しい会社が発行しているクレジットカードです。18歳以上であれば学生や専業主婦の方でも申し込み可能です。

楽天カードのポイントは、期間限定のものが多いデメリットがあります。また、楽天カードからの広告メールが頻繁に来るのもデメリットと言えるでしょう。

一方で年会費が無料で基本のポイント還元率が1.0%と高いのは、魅力的なメリットです。特に楽天市場を利用する方は、ボーナスポイントで効率的にポイントを貯められます。

さらに楽天市場では定期的にポイント還元セールが行われているため、お得に買い物を楽しむことが可能です。

上記からわかる通り楽天カードは、通常の買い物から楽天市場でのネットショッピングなどさまざまな場面で活躍します。

エポスカード

エポスカードは、株式会社丸井グループが発行しているVISAと提携したクレジットカードです。18歳以上であれば、学生の方でも申し込み可能です。

エポスカードのデメリットとして、家族カードが発行できないという点があります。またポイントの有効期限が2年と短いため、ポイントを使わずに失効してしまわないように、注意が必要です。

一方でメリットとして、海外旅行傷害保険が付帯しており安心して旅行を楽しめることが挙げられます。

さらに、モンテローザグループの飲食店やビッグエコーなどのポイント特約店で最大5倍のポイントを獲得できるため、効率良くポイントを貯めることが可能です。

上記からわかる通り、エポスカードは年会費が無料で身近な店舗でお得に利用できます。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクトは、イオン銀行が発行しているクレジットカードです。18歳以上で電話連絡が可能な方は申し込みができます。

イオンカードセレクトのデメリットとして、イオン系列の店舗を利用しない方はポイントを効率良く貯められないという点があります。また旅行傷害保険は付帯されていないため、旅行が好きな方にはデメリットと感じるでしょう。

一方でイオングループでの買い物を頻繁に行う方は、イオンカードセレクトを発行すると多くのメリットを享受しやすいです。

例えばイオングループでの買い物の場合、いつでもポイントが2倍になります。また毎月2回定期的に行われるお客様感謝デーでは、お買い物金額から割引になるなどの特典もあります。

さらにイオンモール内にあるイオンシネマで映画を見る場合に、300円の割引になる特典もありお得です。

上記からわかる通り、イオンカードセレクトはイオン系列店舗を利用する方は特にお得に利用できます。

まとめ

この記事では、クレジットカードをキャンセルする方法と最善のタイミングについて紹介しました。キャンセルするタイミングによっては、クレヒスが傷付いてしまう場合もあるため、注意してください。

志塚洋介（監修者）

志塚行政書士FP事務所：http://www.shizuka-office.com/index.html

証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。

専門・得意分野：資産運用・相続・遺言・許認可・各種文書作成
所有資格：行政書士、CFP・1級FP技能士、宅建士、マンション管理士

監修者コメント
この記事には、クレジットカードの申し込みをキャンセルしたい場合や、キャンセルをしないようにする注意点について書かれています。申し込みのキャンセルはタイミングによっては信用情報に傷がつくことになりますのでできれば行わないように、申し込みに関しては十分注意をすることが重要です。