クレジットカード払いと現金払いはどっちが得?

近年ではインターネットショッピングや公共料金の支払い、電子マネーのチャージなどクレジットカードを利用する機会が増えています。自身が支払う種類によって、クレジットカード払いと現金払いのどちらがお得なのか悩む方も多いでしょう。

結論として、現金払いとクレジットカード払いを比較した場合、クレジットカード払いの方がお得です。

例として、1人暮らしの方が生活費をクレジットカード払いした場合と現金払いした場合のシミュレーションを下表にまとめています。

項目 金額(1月あたり) 貯まるポイント(楽天カードの場合) 貯まるポイント(現金の場合)
水道料金 3,000円 30ポイント 0ポイント
光熱費 11,000円 110ポイント 0ポイント
携帯料金 10,000円 100ポイント 0ポイント
合計 24,000円 240ポイント 0ポイント

上表からわかる通り、生活費をクレカ払いにすることで1か月あたり240ポイント、年間で約3,000ポイントの差が生まれます。

この記事を最後まで読むことで、クレジットカードを利用することのメリットや節約におすすめのクレジットカードがわかります。自身に合ったお得なクレジットカードを選んで、ポイントを効率的に貯められるでしょう。

公共料金をお得に支払いできるクレジットカードについて詳しく知りたい方は「公共料金の支払いはクレジットカードがお得!おすすめのカードや賢い使い方を紹介!」も参考にしてください。

公共料金の支払いはクレジットカードがお得!おすすめのカードや賢い使い方を紹介!
2023.12.5
月々の公共料金(光熱費・水道料金・ガス代)の支払いは、どこで払うのがお得? 日々の買い物やインターネットショッピング、公共料金の支払いなどをすべて現金で行うのは手間がかかると感じる方は多いでしょう。 特に電気やガス、水道などの毎月固定で支払いが発生する固定費は、ポイントが貯まるクレジットカード払いが...…

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現金払いのメリット・デメリット

現金払いのメリット・デメリットを下表にまとめたので、参考にしてください。

メリット デメリット
  • 使いすぎる心配がない
  • どの店舗でも利用できる
  • お金の管理が楽になる
  • 現金を持ち歩く手間がかかる
  • ATMを利用するのに手数料がかかる場合がある
  • ポイントが貯まらない
  • ネットショッピングを利用できない場合がある

現金払いのデメリットとして、現金で買い物やその他の支払いを行うと扱う小銭が増えるため、持ち歩く上で手間がかかります。例えば、現金を持つために財布の大きさを調整する必要が生じます。また、財布を持ち運ぶかばんも用意しなければなりません。

さらに現金払いはポイントを貯められないため、クレジットカードと比較すると実質損をしていると言えるでしょう。

一方でメリットとして、現金が財布から減っていく様子を実際に確認しながら支払いを行うため、使いすぎを防げます。また現金を利用できない店舗はほぼないため、都度支払い方法を確認する必要もありません。

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クレジットカード払いのメリット・デメリット

クレジットカード払いのメリットとデメリットを下表にまとめています。

メリット デメリット
  • 現金を持ち歩く必要がない
  • 利用の都度ポイントが貯まる
  • クレジットカードごとに特典を受けられる
  • 海外旅行の際に便利な特典が付いているカードがある
  • ATMの手数料を節約できる
  • Web明細で管理がしやすい
  • 使いすぎてしまう場合がある
  • 利用できない店舗がある
  • 不正利用されてしまう可能性がある
  • リボ払いや支払回数によっては金利手数料がかかる

クレジットカード払いのデメリットとして、後払いのため支出の状況が現金よりも確認しにくく使いすぎてしまう可能性があります。さらにクレジットカード払いができない店舗もあるため、利用する店舗を選ぶ必要が生じる場合もあります。

一方メリットとしてカード1枚で買い物が完結するため、スマートに支払いが可能です。また支払い金額に応じてポイントをもらえ、ポイントは買い物や支払いに利用できるため、節約にもつながるでしょう。

さらに、海外旅行の際に傷害保険や盗難保険などのサービスが付帯されているクレジットカードであれば、安心して旅行を楽しめます。

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家計の節約になるクレジットカードを選ぶポイント

家計の節約になるクレジットカードを選ぶために、以下の3つのポイントが重要です。

  • 年会費は無料か
  • ポイント機能は充実しているか
  • 頻繁に利用する店舗でお得か

上記のポイントを押さえない場合、普段の利用でポイントを貯める機会が少なくなってしまう可能性があります。

一方で上記のポイントを押さえると、自身のライフスタイルに合わせたカードを選べるため効率的にポイントを貯められます。

ここからは、家計の節約になるクレジットカードを選ぶポイントを詳しくみていきましょう。

年会費は無料か

家計の節約になるクレジットカードを選ぶポイントとして、年会費は無料かが挙げられます。

年会費とは、クレジットカード会社に支払う年間利用料のことです。年会費はクレジットカードの種類ごとに、無料から数十万円までさまざまなものがあります。

なお、初年度は無料でも2年目から有料の場合もあるため、選ぶ際には注意が必要です。

年会費を確認せずにカードを発行すると、年会費が獲得したポイントを上回ってしまい損をする可能性があります。年会費が無料のクレジットカードを発行すると年会費がかかるクレジットカードに比べ、より家計の節約になると言えるでしょう。

ポイント機能は充実しているか

家計の節約になるクレジットカードを選ぶ際、ポイント機能が充実しているかということも重要なポイントです。

確認するべきポイント機能として以下が挙げられます。

  • 還元率
  • ポイントの交換先
  • 期限

ポイント機能を確認しないで発行した場合、ポイントを貯めたものの自身が望む方法で利用できないため、ポイントが無駄になってしまう可能性があります。

一方でポイント機能を事前に確認しておくと、貯めたポイントの利用用途を明確にできるというメリットがあります。例えば交換先をあらかじめ決めておくことで、貯まったポイントの使い道がないという事態を防げます。

なお、注意点としてポイントの有効期限を過ぎてしまうと、せっかく貯めたポイントが失効してしまいます。定期的にポイントは利用するようにしましょう。

頻繁に利用する店舗でお得か

家計の節約になるクレジットカードを選ぶポイントとして、頻繁に利用する店舗でお得かどうかという点があります。

自身が頻繁に利用する店舗やインターネットサイトの特典が豊富なクレジットカードを選ぶと、効率良くポイントを貯められます。

例えばイオン系列の店舗を頻繁に利用している場合、イオンカードを利用すると毎月の20日と30日のお客様感謝デーで買い物代金から5%割引になります。またイオンシネマで映画を見る場合、イオンカードでチケットを購入すると300円割引になります。

ほかにも楽天カードでは、楽天市場で買い物をすると通常の3倍のポイントを獲得できる特典もあるためお得です。

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【節約】お得に買い物ができるおすすめのクレジットカード一覧

お得に買い物ができるおすすめのクレジットカード一覧を下表にまとめました。

カード名 年会費 国際ブランド 還元率 特典例
楽天カード 無料 ・VISA
・Mastercard
・JCB
・AmericanExpress
1.0% ・楽天市場で利用時ポイント最大3倍
・楽天トラベルで利用時ポイント2倍
・海外旅行傷害保険利用付帯など
イオンカード 無料 ・VISA
・Mastercard
・JCB
0.5% ・イオン系列店舗でときめきポイントがいつでも2倍
・お客様感謝デーでお買い物代金5%引き
・各種公共料金の支払いでwaonポイントを毎月5ポイント獲得
dカード 無料 ・VISA
・Mastercard
1% ・購入後1年間最大で1万円の携帯補償
・貯まったポイントをJALマイルに交換
JCB CARD W 無料 JCB 1.0% ・39歳までに入会すると年会費永年無料
・Amazonやセブンイレブンなどの優待店での利用でポイント還元率がアップ
三井住友カード 1,375円 ・VISA
・Mastercard
0.5% ・電子マネーでの利用
・他社のポイントに交換
・コンビニ、マクドナルドでの利用でポイント還元率がアップ
au PAYカード 無料 ・VISA
・Mastercard
1.0% ・au PAYカード会員はau PAYマーケットで最大16%ポイント還元
Orico Card THE POINT 無料 ・Mastercard
・JCB
1.0% ・入会後半年間ポイントが2倍
・家族カードやETCカードが年会費無料

上表の中でも「楽天カード」と「イオンカード」が特におすすめです。楽天カードとイオンカードがおすすめの理由を詳しく見ていきましょう。

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【キャッシュレス】カード払いにおすすめのクレジットカード2選

楽天カード

特徴 ・楽天系列のサービスを利用することでポイントが貯めやすい
・通常1.0%の高還元率である
・楽天市場利用で還元率が3.0%になる
おすすめの人 楽天系列のサービスをよく利用する方
付帯保険 ・海外旅行傷害保険
・カード盗難保険

楽天カードは「楽天市場を頻繁に利用する方」や「旅行の際に楽天トラベルを利用する方」におすすめです。

楽天カードのデメリットとして、ETCカードの年会費が有料な点があります。しかし、ETCカードの年会費は楽天市場の上級会員になると無料になります。

楽天カードのメリットとして、通常の店舗での買い物やインターネットショッピングなど、カードの利用額に対して1.0%のポイント高還元率があります。

また新規入会特典や楽天市場でのポイントアップキャンペーンなど、ポイントをもらえる条件が豊富です。

楽天カードは年会費無料ながらポイントが貯まりやすいクレジットカードのため、日々の利用でお得にポイントを貯められるでしょう。

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イオンカード

特徴 ・イオン銀行普通預金金利の優遇
・イオングループ対象店舗でポイント2倍
・毎月20日と30日は5%割引
おすすめの人 イオングループ対象店舗を利用する機会が多い方
付帯保険 ・ショッピング保険

イオンカードは「イオングループの店舗で頻繁に買い物をする方」や「イオンモール内の映画館や飲食店を利用する方」におすすめです。

イオンカードのデメリットには、イオングループ以外の店舗での利用の場合0.5%のポイント還元になるという点があります。また貯まったポイントは、1,000ポイント以上でないと利用できません。

イオンカードのメリットとして、イオングループの店舗で買い物する場合ポイント還元率が2倍になります。また毎月5のつく日は「お客さまわくわくデー」として、WAONポイントが2倍になるという特典もあります。

さらにイオンカードポイントモールを経由してネットショッピングをすると、最大で10倍のポイントを獲得できる場合もあります。

イオンカードはイオングループの店舗やサービスでお得なため、毎日の生活用品をイオングループで購入する方に特におすすめです。

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【お得情報】クレジットカードの賢い使い方

ここからは、クレジットカードの賢い使い方を以下の目的別にまとめていきます。

  • 食費
  • 公共料金
  • ショッピング
  • その他生活費

一つのカードで上記すべての支払いをしている場合、効率良くポイントを貯められず損をしている可能性があります。

ここからは、目的別にクレジットカードを賢く利用するメリットを詳しく見ていきましょう。

食費

食費をクレカ払いにすると、ポイントが貯まりお得になります。例えば毎月イオンで20,000円の買い物をする場合、イオンカードで支払いを1年続けると2,400ポイントが貯まります。

1ポイントあたり1円で利用できるため、実質2,400円分お得になります。

また毎月20日と30日には、お客様感謝デーで買い物金額が5%引きです。他にも毎月5のつく日に買い物するとWAONポイントが2倍になる特典もあるため、より効果的に節約できると言えるでしょう。

このように食料品を購入する店舗でお得に利用できるクレジットカードを発行すると、ポイントが貯まりやすくなるためおすすめです。

公共料金

公共料金をクレカ払いにすると現金払いよりお得になります。

公共料金の支払いでクレジットカード払いにすると、高還元率のカードの場合1.5%のポイントが還元されます。また銀行振り込みの手数料節約や、支払いのためにわざわざ銀行やコンビニに行く手間もかかりません。

注意点として住んでいる地域の公共料金が、クレジットカード払いに対応しているか確認する必要があります。

公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードを詳しく知りたい方は「公共料金の支払いはクレジットカードがお得!おすすめのカードや賢い使い方を紹介!」を参考にしてください。

公共料金の支払いはクレジットカードがお得!おすすめのカードや賢い使い方を紹介!
2023.12.5
月々の公共料金(光熱費・水道料金・ガス代)の支払いは、どこで払うのがお得? 日々の買い物やインターネットショッピング、公共料金の支払いなどをすべて現金で行うのは手間がかかると感じる方は多いでしょう。 特に電気やガス、水道などの毎月固定で支払いが発生する固定費は、ポイントが貯まるクレジットカード払いが...…

ショッピング

日々のショッピングもクレカ払いにするとお得になります。

例えば楽天カードを利用して楽天市場で決済した場合、通常の3倍のポイントが貯まります。なお開催しているキャンペーンにより、通常の10倍以上のポイントが付与されることもあります。

また先述のクレジットカード一覧にはありませんが「タカシマヤカード」では高島屋で利用すると、最大8.0%ものポイント還元を受けられます。

このように、自身がよく利用する店舗でお得になるクレジットカードを選ぶと高いポイント還元を受けられます

その他生活費

その他生活費もクレジットカードで支払うとお得になります。その他の生活費としては以下が挙げられます。

  • 携帯電話料金
  • 新聞の購読料
  • 固定電話料金

例えばdカードでドコモの携帯料金をの支払うと「dカードお支払割」が適用され、1月あたり187円の割引になります。

このように毎月決まって支払う生活費もクレジットカード払いにするとお得に支払うことが可能です。

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【まとめ】クレジットカードの上手な使い方を意識しよう

この記事では、現金払いよりもクレジットカードでの支払いの方がお得であることを解説してきました。また目的別にクレジットカードを分けることで、効果的にポイントを貯める方法も見てきました。

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恩田雅之 監修者
恩田 雅之(監修者)

 

1959年 東京生まれ。専修大経営学部卒業後、16年間パソコン業界の営業の職業に携わる。その間に資産運用に興味を持ちAFPを取得。
2004年3月にCFP資格を取得後同年6月、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。資産運用に関するセミナー、ブログやコラムの執筆や監修などを中心に活動中。
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