目次
流通系クレジットカードとは?
流通系クレジットカードとは、主に流通業を営む会社が発行しているクレジットカードです。
クレジットカードは、流通系クレジットカードをはじめとして大きく4種類に分類できます。それぞれの概要やカードの例を下表にまとめました。
種類 | 概要 | カード例 |
---|---|---|
流通系 | ・主に流通業を行う会社が発行している ・比較的利用しやすいクレジットカードが多い |
・イオンカード ・楽天カード |
銀行系 | ・主に銀行やそのグループ会社が発行している ・社会的信頼度が高い特徴がある |
・三井住友カード ・MUFGカード |
信販系 | ・主に信用販売会社が発行している ・ポイントを効率良く貯められる場合が多い |
・JCBカード ・ライフカード |
消費者金融系 | ・主に消費者金融会社が発行している ・キャッシングをしやすいが |
・ACマスターカード ・ライフカード |
上表からわかる通り流通系クレジットカードは、イオンカードや楽天カードなど馴染みのあるクレジットカードが多いです。また、カードを発行する会社の系列店舗で利用することで効率よくポイントが貯まります。
ここからは、流通系クレジットカードについてさらに詳しく見ていきましょう。
信販系クレジットカードについて詳しく知りたい方は「【信販系クレジットカードまとめ】銀行系・流通系・消費者金融系との違いやおすすめのカードを紹介!」も参考にしてください。
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流通系クレジットカードを発行するメリット・デメリット
流通系クレジットカードを発行するメリットとデメリットを下表にまとめました。
デメリット | メリット |
---|---|
・ポイント特典の対象店舗が限定される ・ステータス性、ブランド力が比較的低い ・付帯サービスが不十分なことがある ・電子マネーを利用する方がお得になる場合がある |
・審査が甘い傾向がある ・特約店でポイントが高還元率になるものが多い ・すぐに作れる場合が多い ・年会費無料のクレジットカードが多い ・店舗で利用できるお得な特典が豊富にある |
買い物や生活費をお得にするために、メリットとデメリットを知っておくと良いでしょう。
ここからは、それぞれの内容を詳しく見ていきます。
デメリット
ポイント特典の対象店舗が限定される
流通系クレジットカードのデメリットとして、ポイント特典の対象店舗が限定される点があります。
一般的に流通系クレジットカードには、お得に買い物ができるポイント特約店が指定されている場合が多いです。よく利用する店舗が特約店になっているカードを選ぶことで、ポイントを効率良く貯められるでしょう。
一方で、それ以外の店舗での利用ではポイント還元率が標準的なため、思うようにポイントが貯まらないこともあります。
また、お得になる店舗のみで頻繁に買い物をしなければならないと必要以上に考えてしまい、自身の買い物の選択肢が限られてしまうこともあるでしょう。
クレジットカードを発行する前に自身の利用状況を確認し、よく利用する店舗でお得になるか確認することが大切です。
ステータス性・ブランド力が低い
流通系クレジットカードのデメリットとして、ステータス性・ブランド力が比較的低い点も挙げられます。
流通系カードは発行しやすいものの特別感はなく、ステータスの面では低い傾向があります。ステータス性を主張したい支払いの場面で、流通系クレジットカードを利用しにくいと感じてしまうかもしれません。
また社会人として信用を高めたいと思う場合にも、流通系カードでは物足りなさがあります。なお、流通系クレジットカードでもゴールドカードなどでステータスの低さを補うことも可能です。
注意点として流通系のゴールドカードは、年会費が発生し頻繁に利用しなければお得にならない場合が多いです。
付帯サービスが不十分なことがある
流通系クレジットカードのデメリットとして、付帯サービスが不十分なことも挙げられます。
例えば銀行系のカードであれば、海外旅行傷害保険などが自動付帯されている場合が多く、旅行の際も安心して楽しめます。
しかし流通系クレジットカードの場合、クレジットカードで旅行代金を支払った場合にのみ補償が有効になる条件のカードも少なくありません。
また、空港ラウンジの利用や手荷物配送サービスなどの便利な特典もない場合があるため、旅行をよくする方は満足できない可能性があります。
補足情報として流通系クレジットカードでも、ゴールドカードを選ぶと特典や付帯サービスを十分に受けられます。事前にカードに付帯されているサービスが、自身にとって有用かを確認すると良いでしょう。
電子マネーを利用する方がお得になる場合がある
流通系クレジットカードのデメリットとして、電子マネーを利用する方がお得になる場合があります。
電子マネーは、事前にチャージをして利用するプリペイド型が主流です。このチャージの際にクレジットカードを利用すると、ポイントの2重取りが可能になる場合があります。
上記のように電子マネーを利用してポイントを2重取りした場合、クレジットカードのみで支払うよりもトータルのポイント還元率が高くなるケースが考えられます。
利用する店舗によっては電子マネーで支払うか、クレジットカードで支払うか比較検討するのがおすすめです。
メリット
審査が甘い傾向がある
流通系クレジットカードのメリットとして、審査が甘い傾向がある点が挙げられます。
流通系クレジットカードは、学生や主婦など幅広い層を対象にしたカードのため、審査が甘い傾向があるとされています。そのため、学生や専業主婦など比較的年収が低い方でも安心してクレジットカードを作れるでしょう。
とは言っても流通系クレジットカードの審査には、誰でも簡単に通るわけではありません。クレヒスが傷ついていたり、一度に何枚ものクレジットカードの申し込みをしている場合には、発行できない可能性があるため注意が必要です。
特約店のポイントが高還元率である
流通系クレジットカードは、ポイントが高還元率であるメリットがあります。
カード発行元の関連店舗で利用した場合、一般的なクレジットカードよりも多くのポイント還元がありお得です。また、頻繁に利用するスーパーのクレジットカードであれば、効率良くポイントを貯めることが可能です。
例えばイオンカードセレクトの場合、イオン系列店舗の利用で2倍のポイント還元を受けられます。
ほかにもクレジットカードによってはコンビニや家電量販店、インターネットショッピングなどでポイントがお得に貯まります。
なおカードによっては特約で得られたポイントの有効期限が短い場合もあるため、せっかく貯めたポイントが無駄にならないよう注意が必要です。
すぐに作れる場合が多い
流通系クレジットカードのメリットとして、すぐに作れる場合が多い点も挙げられます。クレジットカードを発行する場合、通常1~2週間程度かかる場合が多いです。
一方でビックカメラSuicaカードの場合、公式インターネットサイトから申し込みを行い店舗にカードを受け取りにいくと当日中に発行可能です。
上記のように即日発行対応のあるカードもあるため、急な海外出張や旅行の予定でクレジットカードが必要になった際も問題ないでしょう。
注意点として即日発行できるカードでも、記入漏れやミスがあったり、申し込む時間が遅かったりする場合は翌日以降になるケースもあります。
年会費無料のクレジットカードが多い
流通系クレジットカードのメリットとして、年会費無料のクレジットカードが多いことが挙げられます。
一般的なクレジットカードの場合、年間の維持費用が発生する場合が多いため、利用状況によってはお得にならないケースもあるでしょう。しかし年会費無料であれば、ポイント還元や割引はすべてが利益につながります。
また毎年年会費の元を取ることを考える必要もないため、無理に利用してかえって損をするような事態も避けられます。
なおクレジットカードの種類によって、初年度の年会費は無料でも次年度から有料になる場合もあるため注意する必要です。
店舗で利用できるお得な特典が豊富にある
流通系クレジットカードには、店舗で利用できるお得な特典が豊富にあるメリットがあります。
発行元がイオンやマルイなどの大手ショッピンググループである場合、そのグループ系列の店舗での買い物や支払いで割引になる場合があります。
また、定期的に行われるキャンペーンなどで普段の何倍ものポイントを獲得できたり、割引特典が受けられることもあります。限定セールのイベント情報は事前に受け取れるため、キャンペーンに合わせてお得に買い物を楽しむことができるでしょう。
しかし、特定の店舗以外ではポイントを効率良く獲得することは難しいため、自身が頻繁に利用する店舗でお得か発行前にチェックすると良いでしょう。
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流通系クレジットカード一覧
流通系クレジットカード例を一覧で下表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
カード名 | 発行会社 | 年会費 | 国際ブランド | 還元率 | 特典例 |
---|---|---|---|---|---|
イオンカードセレクト | イオン銀行 | 無料 | ・VISA ・Mastercard ・JCB |
0.5% | イオングループの対象店舗でときめきポイントがいつでも2倍になる |
エポスカード | エポスカード | 無料 | VISA | 0.5% | ポイント特約店でお得に利用できる |
ビックカメラSuicaカード | ビューカード | ・初年度無料 ・2年目以降524円 |
・VISA ・JCB |
0.5% | ビックカメラでお得に利用できる |
dカード | NTTドコモ | 無料 | ・VISA ・Mastercard |
1.0% | ドコモユーザーはお得に利用できる |
ファミマTカード | ポケットカード | 無料 | JCB | 0.5% | ポイント特約店でお得に利用できる |
エムアイカード | エムアイカード | ・初年度無料 ・2年目以降550円 |
VISA | 0.5% | 三越伊勢丹で高いポイント還元率を受けられる |
タカシマヤカード | 高島屋クレジット | ・初年度無料 ・2年目以降2,200円 |
・VISA ・Mastercard ・JCB ・AMERICAN EXPRESS |
0.5% | 高島屋でのポイント還元率が最大16倍になる |
ウォルマートカードセゾン | 株式会社クレディセゾン | 無料 | AMERICAN EXPRESS | 0.5% | 全国の西友やリヴィンでお得に利用できる |
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【簡単に作れる】おすすめの流通系クレジットカード3選
数多く存在する流通系クレジットカードの中でも、おすすめのカードとして以下3枚を厳選しました。
- イオンカードセレクト
- エポスカード
- ビックカメラSuicaカード
上記3種類のカードは、学生から主婦の方まで幅広い層がお得に買い物や支払いに利用できるクレジットカードです。
それでは、おすすめの流通系クレジットカードについて詳しく見ていきましょう。
イオンカードセレクト
特徴 | ・入会金、年会費が無料である ・クレジットカード、キャッシュカード、電子マネーWAONカードが一枚で使える |
---|---|
おすすめの人 | イオングループでよく買い物をする方 |
付帯保険 | ・ショッピングセーフティ保険 ・カード盗難保険 |
イオンカードセレクトは、イオン銀行が発行しているクレジットカードです。
イオンカードセレクトのデメリットとして、イオングループ以外の店舗でお得になりにくい点があります。また頻繁に旅行する方にとって、旅行傷害保険がついていないため不十分に感じるかもしれません。
一方でイオンカードセレクトのメリットとして、イオン系列店舗での買い物や支払いでお得になることが挙げられます。また電子マネーのチャージと利用でそれぞれポイントが加算され、ポイントの2重取りも可能です。
クレジットカードとキャッシュカード、電子マネーが一枚で完結するため、イオンでの買い物をスマートかつお得に済ませたい方にはおすすめです。
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エポスカード
特徴 | ・入会金、年会費が無料である ・エポスポイントが貯まる |
---|---|
おすすめの人 | ・初めてカードを発行する方 ・エポスポイントを活用したい方 ・頻繁に旅行する方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険 ・カード盗難保険 |
エポスカードは、マルイグループが発行しているクレジットカードです。
エポスカードのデメリットとして、家族カードの発行ができないため利用は会員本人のみになる点があります。また貯めたポイントの有効期限は2年間と比較的短いため、有効期限には注意しましょう。
一方でエポスカードのメリットには、マルイでの買い物で支払い金額の10%割引になる点が挙げられます。また、提携するモンテローザグループの飲食店やビックエコーなどのカラオケ店で最大30%割引になる特典もあります。
年会費が無料で身近な店舗でお得に利用できるため、ぜひ発行を検討したい一枚です。
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ビックカメラSuicaカード
特徴 | ・初年度の年会費が無料である ・Suica機能がついている |
---|---|
おすすめの人 | ・ビックカメラ、コジマ、ソフマップをよく利用する方 ・JR東日本を利用する方 ・頻繁に旅行する方 |
付帯保険 | ・国内旅行傷害保険 ・海外旅行傷害保険 ・航空機遅延保険 |
ビックカメラSuicaカードは、ビューカードが発行しているクレジットカードです。
ビックカメラSuicaカードのデメリットとして、2年目以降の年会費が有料な点があります。しかし年に1回以上の利用で無料になるため、実質年会費は無料と言えるでしょう。
また、ショッピング保険がついていない点もデメリットですが、国内の買い物は保証書を利用すれば問題ありません。
ビックカメラSuicaカードのメリットとして、Suicaのオートチャージで3倍のポイント還元率を受けられる点が挙げられます。また、ビックカメラでの利用で最大10%のポイント還元がある点も見逃せません。
定期券のチャージで貯まったポイントは1ポイント1円で利用可能なため、通勤や通学で毎日JRを利用する方にとってお得なクレジットカードです。
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流通系カードに関するよくある質問
流通系クレジットカードを選ぶポイントはある?
流通系クレジットカードを選ぶポイントは、以下の通りです。
- 年会費が無料かどうか
- 還元率の高いカードか
- ライフスタイルに合っているかどうか
年会費が有料のクレジットカードを選んだ場合、ポイントや特典の利用状況によっては損をしてしまう可能性があります。またポイント還元率の低いクレジットカードは、思うようにポイントが貯まらずカード払いの恩恵を受けにくいでしょう。
一方で自身のライフスタイルに合ったクレジットカードを選ぶと、ポイントを貯めたりお得な特典サービスを存分に受けられます。
土日でも審査はできる?
流通系クレジットカードの場合、カード会社によっては土日でも審査を行っている場合があります。
例えば流通系カードのエポスカードの場合、土日でも審査が行われ即日発行が可能です。なお受け取り店舗によっては、平日と営業時間が異なる場合があるため注意が必要です。
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この記事では、流通系クレジットカードとはどのようなカードか説明し、おすすめ流通系クレジットカードを紹介しました。
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証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。
専門・得意分野:資産運用・相続・遺言・許認可・各種文書作成
所有資格:行政書士、CFP・1級FP技能士、宅建士、マンション管理士
監修者コメント
クレジットカードの選び方は自分の生活に密着したお店やサービスなどで利用することによりポイントを効率的に獲得できるものを選ぶことが重要です。流通系のクレジットカードは比較的審査に通りやすく作りやすいカードであるため、自分の出費などを改めて考えて、どのお店での出費が多いのかを見直すとともこの記事を参考にポイントの点などからお得なカードを作るようにしましょう。