「簿記2級に合格したから、次は簿記1級を目指したいけれど難しいのか」
「簿記1級に関心があるが、合格までにどれくらい勉強時間が必要なのだろう」
簿記1級の勉強をこれから始めようという方は、勉強時間がどれくらいかかるか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、簿記1級の合格までに必要な勉強時間の目安や、合格推移率を解説していきます。後半にはおすすめの勉強方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、簿記1級の合格を目指すなら、独学よりも通信講座のユーキャンで取り組むのがおすすめです。
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目次
簿記1級の合格基準や試験概要
簿記1級の正式名称は「日商簿記1級」です。簿記1級では、高度な商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算のスキルが求められる問題が出されます。
また簿記1級に合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。このように簿記1級は、会計金融系の国家資格への登竜門とされる高難易度の資格です。
出題科目 | 商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算 |
---|---|
試験時間 | 180分(商業簿記と会計学で90分、工業簿記と原価計算で90分) |
合格基準 | 70%以上(ただし、1科目ごとの得点は40%以上) |
受験料 | 7,850円(税込) |
合格基準は70%以上となっています。ただし、1科目ごとの得点は40%以上と定められているので、苦手な科目を1つでも作ってしまうと合格が難しくなります。
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簿記1級合格に必要な勉強時間は?2級から目指す場合の最短勉強時間の目安
簿記1級におすすめの勉強時間は人によってばらつきがあると言われており、およそ800時間〜2,000時間ほどと言われています。
各級で必要とされている勉強時間は、以下の通りです。
難易度 | 平均合格率 | 目安勉強時間 |
---|---|---|
3級 | 50%程度 | 50~100時間 |
2級 | 20%程度 | 100~200時間 |
1級 | 10%程度 | 500~2,000時間 |
2,000時間というのは、簿記の知識が全くない人が、いきなり簿記1級を目指すときに必要とされる勉強時間です。簿記2級に合格できるレベルの知識があるのであれば、500~700時間程度を確保できれば十分でしょう。
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簿記1級の合格率は低い?直近10回分の合格率推移
簿記1級の合格率は平均で10%前後で、難易度の高い資格と言えます。直近10回分の合格率は以下の通りです。
なお、第155回は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い中止となっています。また、簿記1級の受験日は年に2回のため、開催回が連番ではありません。
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
146回(2017.6.11) | 9,064名 | 7,103名 | 626名 | 8.8% |
147回(2017.11.19) | 10,675名 | 8,286名 | 487名 | 5.9% |
149回(2018.6.10) | 9,429名 | 7,501名 | 1,007名 | 13.4% |
150回(2018.11.18) | 9,852名 | 7,588名 | 680名 | 9.0% |
152回(2019.6.9) | 8,438名 | 6,788名 | 575名 | 8.5% |
153回(2019.11.17) | 9,481名 | 7,520名 | 735名 | 9.8% |
156回(2020.11.15) | 10,078名 | 8,553名 | 1,158名 | 13.5% |
157回(2021.2.28) | 7,785名 | 6,351名 | 502名 | 7.9% |
158回(2021.6.13) | 9,310名 | 7,594名 | 746名 | 9.8% |
159回(2021.11.21) | 11,389名 | 9,194名 | 935名 | 10.2% |
出典元:簿記 1級受験者データ
2021年度の結果ですが、158回が9.8%、159回が10.2%と、ほぼ平均的な数字になりました。2022年度の予想ですが、これまでと同様に10%前後の合格率になる可能性が高いでしょう。
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簿記1級はなぜ合格率が低い?難易度を考察
簿記1級は、なぜ合格率が低いのでしょうか。それには以下の理由が挙げられます。
出題範囲が広い
簿記2級までは、出題範囲が商業簿記および工業簿記です。しかし簿記1級は以前の級と違い、出題科目が商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目となっています。
簿記2級よりも出題範囲が大幅に広くなり、勉強すべき内容も増えるため、合格までのハードルが自然と高くなります。
深い理解が求められる
大変ではあるものの、問題集を繰り返し解くことで知識や出題パターンを暗記すれば、簿記3級・簿記2級は合格が目指せる資格です。
しかし簿記1級は簿記2級までと違い、仕訳を含む財務会計などの知識について、深い理解がないと解けない問題が多く出題されます。理解のために通常の問題集とは別に専門書を読み込む必要があり、合格への難易度が高くなる傾向にあります。
最低合格点がある
簿記1級では簿記2級までと違い、最低合格点が設定されています。全体で70点以上、4科目それぞれで10点以上獲得する必要があります。もし全体で70点以上取れていたとしても、どれかの科目が10点未満では、不合格になってしまいます。
上位10%前後が合格するよう調整されている
これ以前の級と違い、一定点数とれれば全員が合格できるわけではなく、調整が行われています。簿記1級には傾斜配点という仕組みが採用されており、これは受験者の正答率が高い問題の配点を大きくするものです。
受験生の多くが解けている問題を解けていないと、大幅な点数ダウンとなってしまうので注意が必要になります。
簿記1級の勉強方法やスケジュールについて詳しく知りたい方は、「簿記1級の独学におすすめの勉強方法は?独学は無理か、勉強法やスケジュールも解説」も参考にしてください。
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簿記1級の勉強時間を短縮するにはユーキャンの通信講座がおすすめ
ユーキャンには日商簿記1級の講座はありませんが、簿記2級・3級の通信講座が役に立ちます。ユーキャンの通信講座がおすすめな理由は、以下の通りです。
簿記2級・3級の内容を網羅できる
簿記2級までの知識なしには、簿記1級の問題は解けません。簿記2級までの知識の復習が大切になってきます。
ユーキャンでは出題傾向を分析し、試験によく出るポイントに絞った教材を使っているので、効率的に簿記2級までの知識を徹底的に復習することができます。
勉強スケジュールの管理ができる
独学では難しい勉強スケジュールの管理やモチベーションの維持も、学習サポートの手厚いユーキャンなら簡単に可能です。
ユーキャンでは受講スタート時に、学習開始月に合わせて専用の学習スケジュールを届けてくれます。1日どれくらい学習にあてれば良いかなど、学習の進捗管理もしやすい工夫がされています。
教材が易しく分かりやすい
ユーキャンのテキストは、要点が押さえられており初心者にも分かりやすいと評判です。また、受講生専用インターネットサービス「学びオンライン プラス」では、試験攻略や問題の解き方に関する動画サービスが提供されています。
さらにWebテストも付いているので、すきま時間も有効に学習に当てることができます。
簿記1級の勉強にあたり、予備校や独学と比較した際の通信講座のメリットについて詳しく知りたい方は、「簿記1級の勉強なら通信講座がおすすめ?予備校や独学のそれぞれのメリットを解説」も参考にしてください。
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まとめ
簿記1級に合格するためには、簿記2級の知識が身についている場合でも500~700時間程度の学習時間が必要です。もしいきなり簿記1級に挑戦しようとなると、その人の素養にもよりますが、最長で2,000時間は必要になってきます。
また、対策としてはとにかく各科目の知識を深めることが重要なため、わかりやすい教材で効率的に学習を進める必要があります。簿記1級の対策として、簿記2級までの知識を深めたいのであれば、実績豊富な通信講座のユーキャンがおすすめです。
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