光回線工事の穴あけとは?
光回線工事の穴あけとは、電線と一緒に巡らせている光回線を屋内に引き込むために、壁に1㎝程度の穴を開ける工事のことです。
住宅には、すでに回線を通す場所がある場合が多いため、光回線工事で穴あけ工事が必要になるのは、全体の1割程度になります。また、壁に穴を開けることに抵抗がある方のために、光回線業者では以下の代替手段もあります。
- 固定用の金具を外壁に取り付ける
- ビス止めして既存の穴に通す
穴あけ工事が必要な場合は、工事前に業者から事前確認があります。そのため、気づかずに穴を開けられることはないためご安心ください。
光回線工事の穴あけが必要な住宅タイプ
光回線工事の9割以上は、穴あけ工事が必要ありません。しかし、戸建てや2階建て以下の建物に光回線を導入する場合は、穴あけ工事が必要なことが多いです。なぜなら、2階建て以下の建物は、光回線を引き込むための設備や穴がないことが多いからです。
一方で3階建て以上の建物は、「MDF(電話線などを取り込むための設備)」の設置が法律で定められており、すでに光回線を通す穴があるため穴あけ作業は必要ありません。
光回線工事の穴あけが必要ないケース
エアコン用の穴がある場合
エアコン用のダクトがある場合は、新たに穴を開ける必要はありません。エアコン用のダクトとは、エアコンの後ろ側にある、室外機と繋ぐための配管のことです。稼働可能なエアコンを設置している場合は、必ず存在しています。
そのため、エアコンを設置する部屋にONUを設置する場合、穴あけ工事は不要になります。
電話線のような配管がある場合
電話線をはじめとした配管がある場合も、新たに穴を開ける必要はありません。ここで言う配管とは、電話線だけに限らず、回線が通るような配管全てを指しています。そのため、回線が通ればどのような穴でも問題ありません。
光回線工事で壁に穴を開けたくないときの対処法
外壁であっても、大切な家に穴を開けたくないという方はいらっしゃると思います。そこでここでは、光回線工事で壁に穴を開けたくないときの対処法を見ていきましょう。
両面テープで対応してくれる光回線を利用する
壁を傷つけない方法の一つに、両面テープで壁にケーブルを固定する方法があります。利用する両面テープは特殊なもので、屋外で利用しても簡単には剥がれない仕様になります。
どうしても穴あけを避けたい場合は、工事の担当者に一度確認してみましょう。両面テープの用意がある場合は対応してもらえます。
注意点として壁の材質によってはテープが粘着せず、安全性を確保できないため断られてしまう場合もあります。
穴あけの必要ない通信手段を利用する
通信手段によっては、壁に穴を開ける必要がありません。例えば、以下の通信手段が挙げられます。
- モバイル通信
- テザリング
- ホームルーター
モバイル通信には、さまざまな種類があります。代表的なものとしては「ポケットWiFi」や「WiMAX」が挙げられます。モバイル通信機器は「サイズが小さく持ち運びしやすい」というメリットがあります。一方で「通信が安定しにくい」というデメリットもあります。
テザリングは、スマホの通信を利用して、スマホ以外の機器を通信接続することを言います。「スマホがあればすぐに導入できる」というメリットがありますが、「通信が安定しにくい」「スマホの通信容量を消費する」というデメリットもあります。
ホームルーターは、コンセントに機器を繋ぐだけで通信接続できる機器のことです。「比較的安定した通信ができる」というメリットがありますが、「キャリアとの契約が必要なため、導入に少々時間がかかる」というデメリットもあります。