光回線を解約するまでの流れ
引っ越しなどやむを得ない事情で、急に光回線の解約が必要になる方も多いと思います。その際に流れがわからないと、どこから手を付ければ良いか困ってしまいますよね。また、手続きを間違えて損をしないか不安な方もいらっしゃるでしょう。
しかしあらかじめ解約するまでの流れを把握しておくと、不安を感じずに手続きを完了できます。この記事では、光回線の解約について知っておきたいポイントをまとめました。
はじめに光回線を解約するまでの流れを確認していきましょう。
①解約手続きを申し込む
はじめに解約手続きを申し込む必要があります。光回線とプロバイダの両方で解約申請が必要です。
しかし、それぞれ申し込み先が異なる点に注意しましょう。片方のみ解約すれば大丈夫と勘違いしていると、余計な費用が発生してしまう可能性があります。
それぞれの解約の申し込み方法を詳しくみていきましょう。
光回線
光回線の解約手続きの方法は、加入しているサービスによりさまざまです。例えば、以下のような申し込み方法があります。
- 電話で解約を申し込む
- 公式サイトのログインページから申し込む
注意点として、「NTTフレッツ光」は電話のみで解約を受け付けています。NTTフレッツ光の連絡先は以下のとおりです。
※受付時間:9:00~17:00(年末年始を除く)
また解約を申し込む際は、契約IDなどの会員情報を用意しておくとスムーズに手続きを進められます。あらかじめメモなどに記載しておくと良いでしょう。
プロバイダ
プロバイダの解約は各公式サイトで行えます。主要なプロバイダの解約手続きができるページは下表のとおりです。
プロバイダ名 | 解約手続きができるページ(URL) |
---|---|
@nifty | @nifty 会員サポート |
ASAHIネット | AsahiNet 光 お問い合わせ窓口 |
BBexcite | excite IDセンター |
BIGLOBE | BIGLOBEの退会・インターネット接続のみ解約の手続き |
DTI | DTI 退会・解約手続き |
hi-ho | hi-ho 退会 |
OCN | OCN ご解約手続き |
So-net | So-net 退会のお手続き |
WAKWAK | WAKWAKの退会 |
Yahoo!BB | Yahoo!BB 解約手続きのご案内 |
ぷらら | ぷらら 退会手続き |
注意点として光回線を解約する場合であっても、プロバイダは退会せずそのまま利用を継続した方が良い場合もあります。
例えば別の光回線への乗り換えに対応しており、そのまま同じプロバイダで契約できる場合は解約金の負担がなくなります。また、契約中のプロバイダのメールアドレスを続けて使いたい場合も退会は厳禁です。
②レンタル機器を返却する
解約の申し込みが完了後は、ONUやWiFiルーターなどレンタルしていた機器を返却します。返却しなければならない機器がある場合、光回線側から連絡が届きます。
多くの光回線では、送付された段ボール型の返却キットにレンタル機器を梱包して返送する形式です。機器本体のみでなく、同時に送られてきたケーブルなども返却する必要があります。
その際は内容物の一覧をまとめた書類を見ながら梱包することで、見逃しを防ぎやすくなります。
③撤去工事を行う
解約と同時に、光回線の撤去工事をしなければならない場合があります。例えば以下のようなケースが該当します。
- 別の光回線を利用するために現在の光コンセントが不要
- 集合住宅でオーナーから現状回復を求められた
撤去工事にかかる費用は、サービスごとに異なります。また、実際に撤去工事をするまでに時間がかかることも考えられるため、スケジュールに余裕を持って解約すると良いでしょう。
撤去が必要である日時ギリギリの時期に申し込むと、工事の日程が合わない可能があります。
このように撤去工事には費用や時間がかかりますが、場合によっては撤去工事なしで済むこともあります。
光回線の解約金
光回線を解約する際に、さまざまな費用がかかることがあります。急な出費が生じて困ってしまう事態を避けるためにも、必要となるコストをあらかじめ把握しておくことは大切です。
ここからは、光回線の解約金について確認していきましょう。
解約違約金
契約している年数以内で解約をする場合、解約違約金を支払わなければなりません。あらかじめ決められた更新月以外の解約では、解約金が必須であると考えておきましょう。例えば2年契約の光回線を6か月で解約した場合、解約違約金が生じます。
また、光回線に加えてプロバイダ側でも解約違約金が発生することもあります。ここからは、光回線とプロバイダごとに生じる解約金について詳しく見ていきましょう。
光回線
光回線の解約違約金はサービスごとに異なります。例えばNTT東日本のフレッツ光で2年割を契約している場合、戸建ては9,500円・集合住宅は1,500円の違約金が請求されます。
光回線の解約をあらかじめ考慮して、回線選びの際は違約金の金額も判断材料にした方が良いでしょう。月額料金が安くても、解約時にトータルで支払う金額が高くなってしまうケースがあります。
プロバイダ
プロバイダの解約違約金もサービスごとに異なります。例えばOCN 光 with フレッツを2年以内に解約した場合の違約金は5,000円、@nifty光3年プランを3年以内に止めた場合の解除手数料は20,000円です。
ただし、一部プロバイダでは解約違約金を支払う必要のないケースもあります。例えばGMOとくとくBBの「フレッツ光ファミリー接続サービス(光ネクスト対応)」は、解約手数料がかからないプランです。
また、光回線の乗り換えなど回線を変更した後も同じプロバイダをそのまま利用する場合、基本的に違約金は発生しません。
分割未払いの工事費残債
初期工事費を分割払いにしていた場合、未払いの工事費残債を支払う必要があります。例えばSoftBank光の光回線工事費24,000円を60回払いにした場合、24か月で解約すると残り36回分の14,400円の支払いが必要です。
注意点として、工事費実質無料キャンペーンで契約した場合でも、解約すると工事費残債を請求されることがあります。そのため、解約する前に割引キャンペーンの適用条件などを改めて確認してみましょう。
その他費用
解約違約金や工事費残債以外にも、以下のような費用を請求される可能性が考えられます。
- 解約月の月額料金
- レンタル機器の破損代
解約月の月額料金は日割計算が適用されないプロバイダでは、解約日次第で大きく損をします。例えば9月5日に解約した際は、日割料金が適用されないと5日間の利用のみで1か月分の料金を請求されます。つまり、25日分の料金を損をした計算です。
月額料金の損を減らしたい場合は、1か月の内でいつ解約するかが重要と言えるでしょう。
解約金なしで光回線を解約するには?
光回線を解約する際、違約金を支払わずに済む方法があります。知っているか知らないかで、解約の際にかかる費用を大きく減らすことが可能です。
ここからは、光回線の解約金を払わずに済ませるコツを見ていきましょう。
解約タイミングを更新月にする
光回線解約のタイミングを契約更新月にすることで、違約金の請求を避けられます。更新月に解約の手続きをすることで、解約手数料は請求されません。例えば2年契約の光回線を更新月の25か月目に解約した場合、違約金を支払う必要はありません。
ただし、更新月がいつになるかは回線ごとに細かく設定されています。そのため、あらかじめ確認し正確に把握しておくか、サービス側から届くお知らせを見逃さないようにすることが大切です。
解約金を負担してくれる他社回線に乗り換える
解約金を負担してくれる他社回線に乗り換えることで、解約金を実質無料にする方法もあります。解約金と同額のキャッシュバックや、商品券のプレゼント特典を提供している光回線事業者は多いです。
しかし、キャッシュバックを受け取る前に一度解約金を支払う必要があります。また解約金を負担してもらう条件として、オプションへの加入などを求められることもあるため、注意が必要です。
トータルで支払う金額がお得になるのか調べた上で、特典を利用する必要があります。
解約金を負担してくれるおすすめ光回線
解約金を負担してくれるおすすめの光回線サービスは下表のとおりです。
サービス名 | 乗り換え特典 |
---|---|
auひかり | 解約金を最大30,000円負担 |
ソフトバンク光 | 解約金を全額キャッシュバック |
eo光(関西エリア限定) | 解約金・工事費残債など最大50,000円還元 |
全額キャッシュバックのソフトバンク光はもちろん、auひかりやeo光も解約金の金額によっては実質無料になります。
解約金以外の特典もあわせて確認して、自身の利用状況に合った乗り換え先を探すことをおすすめします。