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光回線を引っ越し先でも継続利用する流れ
光回線を継続的に利用したい場合、一定の手順を踏むことで引っ越し先でも同じ光回線を利用できます。
引っ越しの度に回線の解約と再契約を繰り返すと、費用や手間が多くかかってしまいます。そのため、光回線を解約して再契約するよりもお得に光回線を利用できます。
ここでは、引っ越し先でも光回線を継続利用する流れを見ていきましょう。
①回線の管理会社に問い合わせる
はじめに現在利用している回線の管理会社に、回線の引っ越しにかかる料金と継続利用の可否を問い合わせましょう。引っ越し先での継続利用に問題がなければ、そのまま継続利用の手続きに入ることも可能です。
問い合わせる際には、回線の会員IDや引っ越し先の住所、引越し日を用意しておくと、スムーズに契約の手続きまで行えます。ただし、引っ越し先で継続利用ができない場合は、回線を解約しなければならない可能性があります。
②撤去工事の日程を調整する
引越しの契約完了後は、撤去工事の日程を調節しましょう。借家やアパートの場合、大家さんに現場復帰のための撤去工事を求められることがあります。
撤去工事を行う場合は、電話で工事を依頼する必要があります。開通工事と同様に撤去工事は契約者の立ち合いが必須になるため、あらかじめ日程を空けておきましょう。
注意点として、実際に撤去工事が始まるのは申し込みから2週間〜1か月後になるため、できる限り時間に余裕を持って申し込みを行ってください。
③通信機器をどうするか確認する
利用している回線業者から通信機器を借りている場合は、それら機器の処理に関して問い合わせる必要があります。
例えば管理会社に一度返送したり引っ越し先まで自身で運んだりと、利用している回線業者により対応方法が異なります。
レンタル機器に関しては、壊してしまうと高額の弁償費用が発生します。そのため自身で機器を移動させる場合は、細心の注意を払いましょう。
④引っ越し先で開通工事を行う
お住まいの引っ越しが完了後に、開通工事を実際に行います。開通工事の際に何を行うのか、費用はいくらなのかについては回線業者から事前に説明されます。
例外として、引っ越し先に光回線がすでに導入されている場合は開通工事は必要ありません。例えば、ドコモ光を利用していて引っ越し先の部屋にすでにドコモ光が導入されているケースでは、開通工事なしで光回線を利用できます。
⑤通信機器の初期設定を行う
開通工事が完了したら、通信機器を接続して初期設定を行う必要があります。初期設定を行う必要があるデバイスには、ルーターやパソコン、プロバイダからレンタルしているONUなどがあります。
これらの機器設定は、基本的にプロバイダから送付される接続ガイドに則って行えば問題なく行えます。しかしどうしても接続の初期設定の方法がわからないという場合は、利用している回線の接続サポートサービスにサポートしてもらうことも可能です。
例えばドコモ光の「ネットトータルサポート」を利用すると、接続設定や通信機器の不具合に関する対処法を教えてくれます。
光回線の引っ越し手続きにかかる費用
光回線の引っ越し手続きをするためには、費用が必要になる場合があります。必要になる費用は、事務手数料や撤去工事費、開通工事費などが挙げられます。
これらの費用は、利用状況と引っ越し先の回線状況により異なります。おおよその費用の相場については、下表を参考にしてください。
費用項目 | 料金相場 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
撤去工事費 | 10,000円~20,000円 |
開通工事費 | 15,000円~40,000円 |
引っ越し先の工事費が無料になる光回線まとめ
光回線の引っ越し費用は、上表でまとめたように決して安いものではありません。引っ越しで費用が嵩む中、光回線の費用も支払うのは大きな負担であると感じる方も多いでしょう。
しかし光回線の事業者の中には、引っ越し先の工事費が実質無料になるものがあります。例えば「引っ越しキャンペーン」を利用することにより、引っ越し費用を事業者にサポートしてもらえます。
このようなキャンペーンは、多くの光回線業者が行っています。例えば「ソフトバンク光」の「お引越し工事無料キャンペーン」では、最大24,000円の工事費を実質0円で利用することが可能です。
ソフトバンク光を含めた引っ越しキャンペーンを行っている事業者の例を、下表でまとめたのでぜひ参考にしてください。
回線名 | キャンペーン内容 |
---|---|
auひかり | 「初期費用相当額割引」で実質無料 |
ソフトバンク光 | 「お引っ越し工事無料キャンペーン」で実質無料 |
NURO光 | 「NURO光お引越し特典」で実質無料 |
eo光 | 「引っ越しキャンペーン」で実質無料 「2か月間月額料金無料」 |
ピカラ光 | 「標準工事費用内」であれば無料 |
引っ越し時に他社光回線に乗り換えた方がお得になるケースもある!
利用中の回線の引っ越し手続きをせずに、引っ越し先で他社光回線に乗り換えたほうがお得になるケースがあります。現在利用中の回線が引っ越し時に工事費が発生する場合は、他の光回線への変更がおすすめです。
例えば、以下のようなサービスを行っている他事業者を利用すると費用を抑えられます。
- 解約料金や違約金を負担するキャンペーン
- 新規解約時の工事費無料特典
- 新規契約時に高額のキャッシュバック付与
回線の引っ越し費用の負担が大きい場合はぜひ検討しましょう。
光回線の引っ越しに関する注意点
継続利用できない場合がある
引っ越し先の場所や条件により、回線の引っ越し手続きができないことがあります。
例えば、引っ越し先が現在利用中の回線の対象エリア外の場合は手続きができません。また、フレッツ光では東西エリアをまたぐ場合は、一度解約して再契約する必要があります。
継続利用ができない場合は、改めて契約可能である回線を探した上で回線開通をする必要があります。
料金が変わる場合がある
引っ越し先の住居形態が変わる場合は、通信料金が変わる可能性もあります。例えばマンションから戸建て、戸建てからマンションに引っ越した場合が挙げられます。
一般的にマンションよりも戸建ての方が料金が高いため、マンションから戸建てに引っ越した場合はネット料金が1,000円前後高くなることがあります。
具体的な例を挙げると、ドコモ光の月額料金ははマンションタイプが4,000円、戸建てタイプが5,200円になります。また、auひかりではマンションタイプが4,300円、戸建てタイプが5,600円です。
回線の引っ越しの手続きを依頼する際に、事前に引っ越し先での利用料金を確認しておくと安心です。
通信速度が遅くなる場合がある
引っ越し先の回線設備の状況によっては、通信速度が遅くなる可能性があります。例えば、光配線方式のマンションや戸建てからVDSL配線方式のマンションに引っ越した場合が該当します。
VDSL配線方式では最大通信速度が100Mbpsに制限されるため、一般的な光回線の10分の1に制限されてしまいます。
通信速度に関しても引っ越し前に確認できるため、確実に確認をしておきましょう。
引っ越し状況によっては光回線以外の通信手段も検討しよう
引っ越し先の状況によっては、光回線以外の通信手段を考慮した方が良い場合もあります。例えば、以下のような2つのケースです。
- 頻繁に引っ越す場合
- 引っ越し先が光回線の提供エリア外の場合
数か月に1回など早いペースで引っ越す方は、都度手続きや費用が発生し大きな負担になります。また、引っ越し先が光回線の提供エリア外である場合は、他回線を利用するしかありません。
このような際は、モバイル通信を利用してインターネット接続することをおすすめします。モバイル通信の中でも、「WiMAX」は特におすすめです。
WiMAXは工事不要で利用でき、次に引っ越す際も手続きなしで引き続き利用できます。またモバイルルーターを持ち運ぶことで外出先でもWiFiを利用できます。
さらにWiMAXはモバイルルーターにありがちな通信速度の制限も、3日間で10GB以上使わなければかかりません。そのため、ヘビーユーザーでない場合は光回線の代用として利用できます。