WiMAXと光回線の特徴
人気のインターネット回線に「WiMAX」と「光回線」があります。名前は聞いたことはあるけれど、それぞれの違いや特徴について理解できていない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、それぞれの特徴やメリットやデメリットについて紹介します。読み終える頃には、自身にどちらの契約が適しているかわかるようになるでしょう。
はじめに、WiMAXと光回線の特徴をそれぞれ見ていきます。
回線名 | WiMAX | 光回線 |
---|---|---|
月額料金 | 2,500~4,500円程度 | 3,500円~6,000円程度 |
通信速度 | 下り最大440Mbps | 下り最大1Gbps |
提供エリア | 全国(一部山間部はエリア外) | 全国 |
通信制限 | あり | なし |
初期費用 | なし | あり |
利用場所 | 自宅、屋外 | 自宅 |
オプションサービス | 端末補償、公衆無線LANなど | 光電話、メールサービスなど |
WiMAX
WiMAXの運営会社は「UQコミュニケーションズ」です。回線のプロバイダとして「BIGLOBE」や「So-net」などがあります。また、通信規格はWiMAX 2.1を利用しており、LTE回線を併用して通信が利用できます。
WiMAXは、au LTE通信を利用すると下り最大1.2Gbpsの高速通信が利用できる点が特徴です。データ通信使い放題(制限なし)のプランもあるため、自宅で毎日使うインターネット回線としても利用できるでしょう。
さらに、高額な初期費用がかかることもなく比較的簡単にネット回線を導入できます。
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光回線
光回線はNTTやau、docomo、Softbankなどの多くの通信事業者が運営しています。通信回線は、光ファイバーケーブルを自宅に引き込むことによってネット環境が構築されます。
主な光回線として以下が挙げられます。
- NURO光
- eo光
- auひかり
- メガエッグ
- ピカラ光
- enひかり
- BBIQ光
- So-net光
- ビッグローブ光
- ソフトバンク光
- ドコモ光
光回線には下り最大1Gbpsの高速通信でネットを利用できる特徴があり、近年は「IPv6」方式での接続を提供する事業者も増えています。
また通信制限がないため、容量の大きい通信や高画質動画の視聴、ネットゲームなどを中心に利用する方も問題なく利用できます。
WiMAXと光回線どちらが良いかは人によって異なる
WiMAXと光回線どちらが良いかは、利用する方の状況や利用目的で変わります。例えば利用人数やどこで主に利用するかなどで、どちらが適しているかは異なります。
そのため最適な回線を選ぶためには、それぞれの特徴を細かく把握することが大切です。
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WiMAXと光回線の違いを徹底比較
月額料金
WiMAXと光回線の違いとして、月額料金が挙げられます。WiMAXと光回線の月額料金を下表にまとめたので、参考してください。
回線 | 月額料金 | |
---|---|---|
WiMAX | 7GBプラン | 2,726円(1〜24か月目) 3,326円(25か月目以降) |
無制限プラン | 2,726円(1、2か月目) 3,411円(3〜24か月目) 4,011円(25か月目以降) |
|
光回線 | 3,500〜6,000円 |
上表より、現状はWiMAXの料金が安い傾向にあると言えます。
WiMAX
WiMAXの月額料金は、契約するプランで異なります。「7GBプラン」の月額料金は24か月目まで2,726円、25か月目以降は3,326円になります。
一方で「無制限プラン」の月額料金は1、2か月目の料金は2,726円で、3〜24か月目の料金は3,411円、25か月目以降は4,011円です。
注意点として、契約期間が長くなるにつれて月額料金が高くなります。
WiMAXの料金について詳しく知りたい方は「WiMAXの月額料金はいくら?プランごとの値段を比較!」も参考にしてください。
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光回線
光回線の月額料金は3,500〜6,000円ですが、各光回線会社により大きく差があります。また、マンションプランと戸建てプランでも料金が異なります。
例として大手光回線の料金を下表にまとめましたので、参考にしてください。
回線名 | 料金(マンションタイプ) | 料金(戸建てタイプ) |
---|---|---|
NURO光 | 3,800円 | 4,743円 |
auひかり | 3,800円 | 5,100円 |
ドコモ光 | 4,000円 | 5,200円 |
ソフトバンク光 | 4,743円 | 5,200円 |
フレッツ光 | 4,880円 | 6,460円 |
通信速度
WiMAXと光回線の違いとして、通信速度が挙げられます。WiMAXと光回線の通信速度を下表にまとめましたので、参考にしてください。
回線 | 通信速度(下り) |
---|---|
WiMAX | 最大速度440Mbps |
光回線 | 最大速度1Gbps(1,000Mbps) |
通信速度は、WiMAXよりも光回線の方が速い傾向にあります。
WiMAX
WiMAXの最大速度は440Mbpsです。光回線と比較すると遅く感じられますが、WiMAXの最大速度はモバイルWiFiの中で最速です。
注意点として端末により最大速度は変わります。速度にこだわりたい方は、利用端末のスペックも確認しましょう。
ルータータイプ | 機種 | 最大通信速度(下り/上り) |
---|---|---|
モバイルルーター | W06 | 1.2Gbps/75Mbps |
WX06 | 440Mbps/75Mbps | |
ホームルーター | L02 | 1.0Gbps/75Mbps |
02 | 440Mbps/75Mbps |
また、実行速度(実測値)は以下のようになります。
ルータータイプ | 機種 | 実測平均値(下り/上り) |
---|---|---|
モバイルルーター | W06 | 39.54Mbps/5.68Mbps |
W05 | 43.53Mbps/6.96Mbps | |
ホームルーター | L02 | 42.61Mbps/27.3Mbps |
02 | 34.46Mbps/4.08Mbps |
なお、契約するプロバイダによって通信速度が変わることはありません。
WiMAXの速度について詳しく知りたい方は「WiMAXの最大通信速度は?スピードの速さを測定する方法」も参考にしてください。
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光回線
大半の光回線の最大速度は、上下共に1Gbpsになります。ただし、出しうる最大速度を表す「ベストエフォート式」を採用しているため、実際の平均速度は回線の事業者により異なります。
実測平均速度の一例を下表にまとめましたので、参考してください。
回線名 | 実測平均速度 |
---|---|
NURO光 | 379 Mbps |
コミュファ光 | 343 Mbps |
eo光 | 316 Mbps |
auひかり | 292 Mbps |
メガエッグ | 287 Mbps |
ピカラ光 | 243 Mbps |
enひかり | 234 Mbps |
BBIQ光 | 222 Mbps |
So-net光 | 194 Mbps |
ビッグローブ光 | 191 Mbps |
ソフトバンク光 | 188 Mbps |
ドコモ光 | 183 Mbps |
各社ごとに差はありますが、WiMAXと比較して平均5〜8倍の速度が出ることがわかります。
提供エリア
WiMAXと光回線の違いとして、提供エリアが挙げられます。WiMAXと光回線の提供エリアを下表にまとめました。
回線 | 提供エリア |
---|---|
WiMAX | 全国(一部山間部はエリア外) |
光回線 | 全国(光コラボ回線の場合) 一部地域(独自の回線を使用している場合) |
光コラボ回線は、WiMAXよりも提供エリアが広いです。光コラボ回線とは、フレッツ光の回線を利用して光回線を提供している事業者を指します。
光コラボの回線について詳しく知りたい方は「光コラボレーションとは?おすすめの事業者を徹底比較!変更(乗り換え)方法も解説!」も参考にしてください。
WiMAX
WiMAXの提供エリアは、基本的に全国のエリアをカバーしています。しかし、山間部や一部地域などはエリア外の場合もあります。なお、対応可能エリアは現在拡大中であるため、利用可能である環境は日々拡大されています。
順次拡大予定のサービスエリアは計画であり、
サービス開始時期対象地域などが実際とは異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。
現状の提供エリアは公式サイトから確認できるため、利用地域が含まれているか確認しましょう。
WiMAXの提供エリアについて詳しく知りたい方は「WiMAXの提供エリアの検索方法!対応範囲をピンポイントで知るには?」も参考にしてください。
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光回線
光回線の提供エリアも基本的には、全国のエリアがカバーされています。注意点として、提供エリアが限定されている回線もあります。また光コラボの回線でない場合は提供エリアが限定されます。
例えば「NURO光」の提供エリアは、以下の地域に限定されます。
地域名 | 都道府県名 |
---|---|
北海道 | 北海道 |
関東 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城 |
東海 | 愛知県・静岡県・岐阜県・三重県 |
関西 | 大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県 |
九州 | 福岡県・佐賀県 |
通信制限
WiMAXと光回線の違いとして、通信制限が挙げられます。WiMAXでは利用通信量に応じて、速度制限が課されます。一方、光回線には速度制限がありません。
なお、WiMAXが通信制限される条件や制限内容は契約プランにより異なります。WiMAXと光回線の通信制限を下表にまとめたので、参考にしてください。
回線名 | WiMAX | 光回線 | |
---|---|---|---|
通信制限 | あり | なし | |
通信制限の条件 | 直近3日間に10GB到達 | LTE回線によるデータ通信で7GB到達 | ー |
制限内容 | 通信速度1Mbps程度 (翌日18時〜翌々日2時) |
通信速度128kbps(〜月末日) ※WiMAX2+回線も含める |
|
制限中にできること | 標準画質の動画閲覧 | メール、無料通話 | |
解除条件 | 直近3日間の合計を10GB以下にする | 翌月1日になるまで待つ |
WiMAX
WiMAXの通信制限がかかる原因は、主に2種類あります。
一つ目は、直近3日間の合計通信量が10GB超えた場合にかかる制限です。この制限では、翌日18時〜翌々日2時頃の通信速度が1Mbpsに制限されます。直近3日間の通信量の合計が10GB以下になった時点で、制限は解除されます。
二つ目は、LTE回線によるデータ通信が7GBを超えた場合にかかる制限です。この制限がかかると、月末日まで通信速度128kbpsに制限されます。
注意点として、WiMAX2+回線の無制限プランを契約している場合も月末までの制限が課せられます。制限は翌月1日になると自動で解除されます。
WiMAXの速度制限について詳しく知りたい方は「WiMAXの速度制限とは?通信量の確認方法や解除される時間、条件を解説!」も参考にしてください。
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光回線
光回線には、特に通信制限はありません。そのため、利用通信量を全く気にすることなく快適にネットを利用できます。
初期費用
WiMAXと光回線の違いとして、初期費用が挙げられます。初期費用の内訳には、「契約事務手数料」と「工事費」の2つがあります。
WiMAXと光回線の初期費用を、下表にまとめました。
内訳 | WiMAX | 光回線 |
---|---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
工事費 | なし | 15,000〜40,000円 (※月額割引キャンペーンにより実質無料になる場合もあり) |
なお多くの光回線では、工事費の分割金を月額割引として実質無料になるキャンペーンを行っています。そのため、回線を長期間利用する予定がある場合は、実質無料と考えて問題ありません。
WiMAX
WiMAXの初期費用として、3,000円の契約事務手数料があります。回線の開通工事は不要であるため、工事費は発生しません。
ただしプロバイダによっては、ルーターに端末料金が発生する場合があります。例えばauでWiMAXを契約すると、15,000~25,000円の端末代が必要です。
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光回線
光回線の初期費用として、契約事務手数料の3,000円と開通工事費の15,000〜40,000円が必要です。光回線は回線開通の工事が必須であるため、工事費が必ず発生してしまいます。
ただし工事費は分割請求になるため、開通月に高額の資金が必要になるわけではありません。さらに工事費はキャンペーンを利用することで、実質無料になる場合もあります。
例えば、Softbank光の乗り換えキャンペーンでは24か月間に分けて工事費が割引されるため、実質無料になります。
利用場所
WiMAXと光回線の違いに、利用場所があります。WiMAXは無線通信で光回線は固定回線となるため、利用場所が大きく異なります。
WiMAXと光回線の利用場所の例を、下表にまとめました。
回線 | 利用場所 |
---|---|
WiMAX | 自宅、外 |
光回線 | 自宅 |
WiMAX
WiMAXはポケットタイプのルーターであるため、外出先でも利用可能です。軽量で幅も取らないため、出かける際に気軽に持ち運びできます。
WiMAXは自宅以外の場所でも回線を利用した方に、メリットが大きいです。スマホの通信量を節約したり、急な出張先で利用したりする際に重宝します。
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光回線
光回線を利用できる場所は、基本的に自宅のみになります。光ファイバーケーブルを自宅に引き込み通信するため、モデムの電波が届く場所でのみで利用できます。
自宅以外でも利用したいと考えている方には、非常に大きなデメリットと言えます。
オプションサービス
WiMAXと光回線の違いとして、オプションサービスの内容があります。WiMAXと光回線のオプションサービスの例を下表にまとめましたので、参考にしてください。
回線 | オプションサービス |
---|---|
WiMAX | ・公衆無線LANサービス |
光回線 | ・電話代の割引サービス ・セキュリティサービス ・パソコンサポートサービス ・光電話サービス ・ひかりテレビサービス ・プロバイダのメールサービス |
WiMAX
WiMAXのオプションの特徴的なものに、事業者が提供している「公衆無線LANサービス」があります。例えば「GMOとくとくBB」で契約した場合、月額362円で公衆無線LANサービスを利用できます。
駅やカフェなどで利用可能な回線であるため、通信制限が気になる方は通信量を節約できるでしょう。
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光回線
光回線のオプションの特徴的なものに、光回線を利用した「光電話」や「光テレビ」が挙げられます。例えばフレッツ光では、光電話を初期費用3,300円、月額基本使用料550円で利用できます。
また、光テレビは毎月のチューナーレンタル代金550円と月額基本料金1,100~3,850円で利用可能です。
光回線から派生したオプションが多いため、ネット環境以外の点でも生活を豊かにできます。
回線を乗り換える方法
ここまでの特徴を踏まえて、現在使っている回線からWiMAXや光回線に乗り換えを検討しているもいらっしゃると思います。ここから回線を乗り換える方法について詳しく見ていきます。
WiMAXから光回線
WiMAXから光回線に乗り換える流れは、以下のとおりです。
- 乗り換える光回線に申し込む
- 光回線の開通工事
- 光回線とONU/ルーターを接続する
- WiMAXを解約する
注意点として、WiMAXの解約は最後に行いましょう。固定回線への乗り換えには時間がかかることが多いです。申込みをしてから工事日程の調整や開通工事実施までに1か月近くかかります。
そのため、先にWiMAXを解約してしまうとインターネットが利用できない期間が生じてしまいます。
また、WiMAXの契約更新月に乗り換えを行うようにしましょう。解約違約金がかからないため、無駄な費用なしで乗り換えができます。
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光回線からWiMAX
光回線からWiMAXに乗り換える流れは、以下のとおりです。
- 光回線を解約する
- 回線の撤去工事を行う
- WiMAXを選ぶ
- WiMAXを契約する
- 届いたWiMAX端末とスマホやPCを接続して利用する
注意点として、光回線の解約は時間がかかることがあります。利用している回線によっては撤去工事が必要になることがあるためです。
そのためまずは解約の旨を契約中のプロバイダに伝え、解約日が決まった段階でWiMAXを契約しましょう。
WiMAX端末は即日発送のプロバイダも多く、申し込みから3日以内には利用開始できることが多いです。
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WiMAXと光回線はどっちがいい?
WiMAXがおすすめな人
WiMAXは「外出先でもネットを利用したい方」や「開通までに手間やお金をかけたくない方」におすすめです。
WiMAXは無線通信ができるモバイルWiFiであるため、好きな場所に持ち運びできます。また工事不要であるため、高額な工事費用や面倒な工事立会が必要ありません。
他には短期出張が多い方や、不定期に引越しする方に最適です。光回線では、異動のたびに都度回線契約と解約をする必要があり、大きな負担になります。
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光回線がおすすめな人
光回線は「通信制限を気にせずネットを利用したい方」や「ストレスなく動画やオンラインゲームを楽しみたい方」におすすめです。
光回線には通信制限がなく、最大速度1Gbpsの高速通信が可能です。また、WiMAXよりも回線の実測値が速いため、安定した通信速度が保てます。
自宅での、高画質動画の視聴やオンラインゲームをのプレイをメインに考えている方に最適な回線であると言えます。