目次
WiMAXを比較する際の3ステップ
WiMAXは、モバイルルーターとして大人気のインターネット回線サービスです。しかしプロバイダの数が多く、これから契約を考えている方の中には「どのプロバイダを選んだら良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
またプロバイダごとに月額料金や購入可能の機種が異なるため、WiMAXを使ったことがない方は戸惑ってしまうこともあるでしょう。
WiMAXを比較する際には、確認しておきたい重要な3つのステップがあります。この記事では、これら3つのステップについて詳しく解説します。各ステップを把握することで、自身にぴったりのサービスを見つけることができるようになるでしょう。
①契約プランを決める
WiMAXを比較する際は、はじめに契約プランを決める必要があります。契約プランには「ライトプラン」と「ギガ放題プラン」の2種類があります。
それぞれのプランによって毎月のデータ使用量の上限が異なるため、自身のネット利用状況に合ったプランを契約することが大切です。
具体的な契約プランについて「Broad WiMAX」を例に下表にまとめましたので参考にしてください。
項目 | ライトプラン | ギガ放題プラン |
---|---|---|
プロバイダ | Broad WiMAX | |
通信容量 | 7GB/月 | 実質無制限(3日間で10GB) |
月額料金 | 1~24か月目 2,726円 25か月目以降~ 3,326円 |
1~2か月目 2,726円 3~24か月目 3,411円 25か月目以降~ 4,011円 |
通信制限後速度 | 128Kbps | 1Mbps |
ここからは、それぞれのプランの詳細を見ていきましょう。
ライトプラン
WiMAXの契約プランの1つに「ライトプラン」があります。ライトプランは、毎月のデータ使用量が7GBまでと制限されているのが特徴です。
7GBのデータ通信料で利用できる通信内容の目安を下表にまとめましたので、是非参考にしてください。
項目 | 目安通信量 | 内容 | 1日当たり |
---|---|---|---|
ホームページの閲覧 | 150KB/1ページあたり | 約40,000ページ | 約1,300ページ |
動画の視聴(512Kbps程度の中画質の場合) | 4MB/1分当たり | 約28時間 | 約1時間 |
月々のデータ使用量が7GB未満の方は、ライトプランがお得です。普段あまり動画を見ない方で「できる限り月額料金を抑えたい」という方にはおすすめのプランと言えます。
注意点として、プロバイダの中にはライトプランを提供していないプロバイダもあります。そのためライトプランを契約したい場合は、まずは契約可能なプロバイダを探す必要があります。
ギガ放題プラン
WiMAXのもう1つの契約プランは「ギガ放題プラン」です。ギガ放題プランでは、毎月のデータ使用量を無制限で利用できます。
注意点として、3日間で10GB利用すると一時的に通信制限がかかります。「3日間10GBのデータ通信料」でできることの目安を下表にまとめましたので、参考にしてください。
項目 | 目安通信量 | 内容 | 1日当たり |
---|---|---|---|
ホームページの閲覧 | 150KB/1ページあたり | 約57,000ページ | 約19,000ページ |
動画の視聴(512Kbps程度の中画質の場合) | 4MB/1分当たり | 約40時間 | 約13時間 |
月々のデータ使用量が7GB以上の方はギガ放題プランがお得です。高画質の動画を頻繁に見る方や、毎日多くの時間をネットサーフィンに費やす方などにおすすめのプランと言えます。
補足情報として、ギガ放題プランで通信制限がかかっても1Mbpsの速度は出るため、最低限のネット環境は利用できます。例えばYouTubeの低画質の動画であれば、問題なく利用できる速度になります。
②利用ルーターを決める
WiMAXを比較する際には、利用ルーターを決める必要があります。WiMAXのWiFiルーターには、利用目的に合わせた「モバイルルーター」と「ホームルーター」の2種類があります。
下表でモバイルルーターとホームルーターの基本情報についてまとめましたので、参考にしてください。
項目 | モバイルルーター | ホームルーター |
---|---|---|
通信速度最速機種(2020年11月現在) | W06 | HOME L02 |
最大通信速度 | 558Mbps (LTE回線使用時 1.2Gbps) |
558Mbps (LTE回線使用時 1.2Gbps) |
最大接続台数 | 16台 | 40台 |
屋外での使用 | 〇 | × |
それぞれのルーターについて詳しく見ていきましょう。
モバイルルーター|W06
モバイルルーターはポケットサイズの小型ルーターです。スマホと同様にWiFi基地局から電波を受信してインターネットに接続します。
なお、WiMAXで契約できるモバイルルーターでおすすめの機種は「W06」です。「W06」は最新機種ではないですが、最新機種の「WX06」よりも最大通信速度が速く最も快適に通信できるルーターです。
下表でW06と最新機種のWX06の基本情報を比較したので、ぜひ参考にしてください。
機種名 | W06 | WX06 |
---|---|---|
発売日 | 2019年1月 | 2020年1月 |
最大通信速度 | 558Mbps (LTE回線使用時 1.2Gbps) |
440Mbps |
最大接続台数 | 16台 | 16台 |
連続通信時間(ハイパフォーマンスモードの場合) | 7時間10分 | 11時間30分 |
補足情報として、W06の通信速度が最速であるのみでなくさらに通信を快適にする以下の2つの機能があります。
- 高性能ハイモードアンテナ
- TXビームフォーミング
高性能ハイモードアンテナとは、WiMAXの電波をより受信しやすくするアンテナのことです。またTXビームフォーミングとは、スマホやタブレットなどWiMAXに接続する機器の位置を検知してそこに集中的に電波を送信する機能です。機器に向かって電波を集中することで、通信をより安定させられます。
なお、2020年3月発売の「Speed Wi-Fi NEXT W07」は高速の5G回線に対応していますが、法人限定の機種のため個人では契約できません。
ホームルーター|L02
ホームルーターはペットボトル程度の大きさのルーターで、家庭用のコンセントに挿すのみでWiFiを利用できます。
WiMAXで契約できるホームルーターのおすすめ機種は「HOME L02」です。下表で他のホームルーターと比較してまとめたので、ぜひ参考にしてください。
機種名 | HOME L02 | HOME 02 | HOME 01 |
---|---|---|---|
発売日 | 2019年1月 | 2020年1月 | 2018年12月 |
最大通信速度 | 558Mbps (LTE回線使用時 1.2Gbps) |
440Mbps | 440Mbps |
最大接続台数 | 40台 | 20台 | 22台 |
HOME L02はホームルーターの中で最速の通信が可能で、最大接続台数が最も多いメリットがあります。家族や友人など、複数人で使いたい場合におすすめの機種です。
③プロバイダを比較する
WiMAXを比較する際には、契約するプロバイダの特徴を把握することが大切です。WiMAXでは、プロバイダごとに下記の内容が異なります。
- 月額料金
- キャンペーン
- 解約違約金
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
月額料金
WiMAXでは、プロバイダごとに月額料金が異なります。例として、主要なプロバイダの1か月当たりの月額料金を下表にまとめたので、参考にしてください。
プロバイダ | 1か月当たりの月額料金(※) |
---|---|
JP WiMAX | 約3,450円 |
Broad WiMAX | 約3,650円 |
Smafi WiMAX | 約3,670円 |
So-net WiMAX | 約4,130円 |
1か月あたりの月額料金が最安なプロバイダは「JP WiMAX」です。So-net WiMAXと比較すると1か月あたり約700円もの差があり、年間にすると8,000円以上の差があります。
キャンペーン内容
WiMAXでは、プロバイダごとにキャンペーンの内容も異なります。主要なプロバイダのキャンペーンの内容について下表にまとめました。
プロバイダ | キャンペーン種類 | キャンペーン内容 |
---|---|---|
GMOとくとくBB | キャッシュバック | 最大30,000円 キャッシュバック |
Broad WiMAX | 月額料金割引 | 1~2か月目 1,285円割引 3か月目以降~ 600円割引 |
カシモWiMAX | 1か月目 3,299円割引 2~24か月目 1,099円割引 25か月目以降~ 600円割引 |
キャンペーン内容は「キャッシュバックを行うタイプ」と「月額料金割引を行うタイプ」の2つに分けられます。キャッシュバックキャンペーンと月額割引キャンペーンの両方を行っているプロバイダは少ないため、どちらを重視したいかあらかじめ決めておきましょう。
なお両方のキャンペーンを行っているプロバイダの場合、どちらがお得かは両方の金額の合計額で考える必要があります。2年もしくは3年間の合計割引金額を計算して、どちらが安いか確認するようにしてください。
解約違約金
WiMAXでは、プロバイダごとに解約違約金の金額が異なります。WiMAXの多くのプロバイダでは更新月以外で解約した場合、解約違約金が発生します。
下表では、3つのプロバイダの解約違約金の例をまとめました。
プロバイダ | 契約プラン | 最低契約期間 | 解約違約金 |
---|---|---|---|
BIGLOBE WiMAX | ギガ放題プラン | 1年 | 0~12か月目 1,000円 |
Broad WiMAX | 2年 | 0~12か月目 19,000円 13~24か月目 14,000円 26か月目以降更新月以外9,500円 |
|
カシモ WiMAX | 3年 | 0~12か月目 19,000円 13~24か月目 14,000円 25~36か月目 9,500円 37か月目以降更新月以外9,500円 |
「BIGLOBE WiMAX」はWiMAXのプロバイダで唯一1年の短期契約が可能で、解約違約金が安いのが特徴です。
上記表からわかる通り、長期契約をし短期間で解約すると高額の解約金が発生します。そのため、契約する前にどれくらい継続利用するか考慮してプロバイダを選ぶ必要があります。
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WiMAXのプロバイダ比較一覧表
主要なWiMAXプロバイダの「3年間のトータル料金」、「キャンペーン内容」、「契約期間」、「解約金」を下表にまとめました。
なお3年間のトータル料金とは、キャッシュバックキャンペーンや月額料金割引など発生し得る料金すべてを考慮した総額コストです。
プロバイダ | 3年間のトータル料金 | キャンペーン内容 | 契約期間 | 解約金(最大) |
---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 約123,600円 | 最大30,000円キャッシュバック | 3年 | 19,000円 |
JP WiMAX | 約124,100円 | 最大10,000円分のamazonギフト券 | 3年 | 30,000円 |
DTI WiMAX | 約129,700円 | 月額料金割引 | 3年 | 19,000円 |
カシモWiMAX | 約133,300円 | 月額料金割引 | 3年 | 19,000円 |
Broad WiMAX | 約138,000円 | 月額料金割引 | 3年 | 19,000円 |
So-net WiMAX | 約148,700円 | 月額料金割引 | 3年 | 19,000円 |
BIGLOBE WiMAX | 約151,500円 | 最大15,000円キャッシュバック | 1年 | 1,000円 |
UQ WiMAX | 約157,700円 | なし | 2年 | 19,000円 |
@nifty WiMAX | 約179,000円 | 月額料金割引 | 2年 | 19,000円 |
3年間のトータル料金で見ると「GMOとくとくBB」が最もお得なプロバイダになります。
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【特徴別】WiMAXプロバイダのおすすめ人気比較ランキング
WiMAXの人気プロバイダを、特徴別で比較しました。それぞれの特徴別に、おすすめのプロバイダを詳しく紹介します。
GMOとくとくBB|3年間トータル料金が最安級
「GMOとくとくBB」は、3年間のトータル料金が最安級のプロバイダです。
GMOとくとくBBは、キャッシュバックが最大31,000円と高額であり端末代金が無料です。また、LTEオプションを無料で利用できるため、WiMAXの電波とLTEの電波を状況に合わせて使い分けて通信できます。
そのほかにも、端末を最短即日発送してくれる点も魅力の一つです。契約してすぐにサービスを利用でき、固定回線のようにWiFiが使えるまで長い期間が必要ありません。
GMOとくとくBBは「長期利用の予定があり、最安値でWiMAXを利用したい方」におすすめです。
GMOとくとくBBの口コミやメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は「GMO WiMAXの口コミ評判はどう?メリットやデメリットを徹底解説!」を参考にしてください。
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BIGLOBE WiMAX|短期契約が可能
「BIGLOBE WiMAX」は、短期契約できる点が特徴のプロバイダです。
最短契約期間は1年間で、WiMAXのプロバイダの中で最も縛り期間が短いです。また、解約金が1,000円であるため気軽に契約・解約できることや、最大15,000円のキャッシュバックがあることもメリットとして挙げられます。
BIGLOBE WiMAXは「契約期間が特に決まっていない方」におすすめのプロバイダです。
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Broad WiMAX|乗り換え金負担
「Broad WiMAX」は、乗り換え金を負担してくれる点が特徴のプロバイダです。
通常、光回線やモバイル回線を更新月以外で乗り換える際は違約金が発生しますが、Broad WiMAXではその解約違約金を最大19,000円まで負担してくれます。
光回線や他社WiMAXプロバイダを含むすべての乗り換えが対象になるため、違約金がネックで乗り換えられない方にはうれしいサービスです。
Broad WiMAXは「乗り換え金を抑えてお得に乗り換えたい方」におすすめです。
Broad WiMAXの口コミやメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は「Broad WiMAX(ブロード ワイマックス)の口コミ評判はどう?メリットやデメリットを徹底解説!」を参考にしてください。
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JP WiMAX|月額料金が最安級
「JP WiMAX」は、月額料金が最安級のプロバイダです。JP WiMAXでは、最大10,000円分のamazonギフト券が申込期限なしでもらえます。
高額なキャッシュバックではないですが、もらい忘れる可能性が低い特典であるためお得感が強いです。さらに、端末代金が無料で初期費用も一切かかりません。
JP WiMAXは「一括のキャッシュバックキャンペーンではなく、毎月の料金を安く利用したい方」におすすめです。
ただし注意点として、2020年11月現在は新規契約者の募集を一旦停止しています。
JP WiMAXの口コミやメリット、デメリットについて詳しく知りたい方は「JP WiMAXの口コミ評判はどう?メリットやデメリットを徹底解説!」を参考にしてください。
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UQ WiMAX|公式プロバイダで安心
「UQ WiMAX」はWiMAX回線の公式プロバイダで安心度の高いプロバイダです。
UQ WiMAXは、「端末やネットのことがよくわからない」という方が気軽に相談できる点がが魅力です。また、端末を最短即日発送してくれることや、サポートセンターへの電話が無料であることもメリットとして挙げられます。
UQ WiMAXは「公式のプロバイダで安心して契約したい方」におすすめです。
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WiMAXを契約する手順
契約したいプロバイダを決定したら、実際にWiMAXを契約してみましょう。ここでは、WiMAXを契約する手順を具体的に見ていきましょう。
- サービスサイトでエリア確認をする
- 申込みをする
- 端末を受け取る
- 端末をセットアップする
WiMAXの契約手順は、固定回線よりも非常に簡単です。固定回線の場合は、時期によりWiFi開通までに時間がかかったり業者の工事に立会う必要があったりと手間がかかる場合が多い傾向があります。
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WiMAXのプロバイダを比較に関するよくある質問
WiMAXの速度はプロバイダごとで異なる?
WiMAXの速度は、どのプロバイダで回線を利用しても同じです。プロバイダごとに異なるのは月額料金や特典など、プロバイダが独自に提供するものになります。
注意点として、同じWiMAXでも契約するルーター機種が違うと通信速度にも差が出る可能性があります。速度重視の方は、機種のスペックを事前に確認することをおすすめします。
WiMAXの提供エリアはプロバイダごとで異なる?
WiMAXの提供エリアは、どのプロバイダを選んでも同じです。具体的な提供エリアはWiMAXの公式ホームページのサービスエリアマップから検索できるため、契約前に提供エリアか確認しましょう。
また、WiMAXの対応エリアは順次拡大中です。現時点で対応エリア外であっても将来対応エリア内になる場合があるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
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