WiMAXとLTEについて
モバイル回線には「WiMAX」と「LTE」2種類の異なる回線があります。しかし、WiMAXとLTEそれぞれの違いについてよく分からない方も多いと思います。
この記事を最後まで読めば、WiMAXとLTEの違いが明確になるでしょう。それぞれの違いが明確になると、どの回線でモバイル回線を契約すると良いか判断できるようになります。
はじめに、それぞれの回線の概要について見ていきましょう。
WiMAXとは
WiMAXとは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称です。そしてWiMAXは、世界共通で使用される通信技術になります。
日本では、「UQコミュニケーションズ」がWiMAXを管理しています。「WiMAX2+」という回線名で、さまざまなプロバイダから提供されています。
WiMAX回線についてさらに詳しく知りたい方は「WiMAXとは何?読み方や料金プラン、WiFiとの違いなど概要を解説!」も参考にしてください。
LTEとは
LTEとは「Long Term evolution」の略称です。3G回線が進化したもので、4G回線に移行する際の手助けとなるために開発されました。
LTEは主に「docomo」、「au」、「SoftBank」などのスマートフォン向けの通信回線として利用されています。またワイモバイルやドコモWiFiなど、ポケットWiFiでもLTE回線は利用されています。
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WIMAXとLTEの違いを徹底比較
WiMAXとLTEの違いは、大きく分けて6点あります。ここからは、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
通信速度
WiMAXとLTEの違いとして、通信速度が挙げられます。注意点として、利用する端末により最大通信速度に大きく差が出ることもあります。
それぞれの最新端末を使用した場合の下りの通信速度について、下表にまとめたので見ていきましょう。
回線の種類 | 使用端末 | 下り最大通信速度 |
---|---|---|
WiMAX2+ | Speed Wi-Fi NEXT W06 | 1.2Gbps |
Y!mobile | Pocket WiFi 803ZT | 988Mbps |
SoftBank | Pocket WiFi 802ZT | 988Mbps |
docomo | HW-01H | 1.7Gbps |
最新機種に関しては、最大通信速度に大きな差はないこと、体感の通信速度は同程度であることが分かります。なおドコモ回線が特別速いのは、次世代の5G回線に対応している機種であるためです。
WiMAX、LTEともに年々通信速度は上昇しています。これから5G回線に対応していく機種も多くなるため、さらに高速化が進むことが予想されます。
通信の安定性
WiMAXとLTEの違いとして、通信の安定性が挙げられます。電波の周波数により通信の安定性に差が生じます。
それぞれの周波数について、下表にまとめたのでご確認ください。
回線の種類 | 周波数 |
---|---|
WiMAX | 2.4GHz、5GHz |
LTE(プラチナバンド) | 700~900MHz |
電波は周波数が低い方が、電波の届く範囲が広く障害物にも強いです。そのため、通信の安定性はLTEの方が優れていると言えます。
通信容量|速度制限
WiMAXとLTEの違いとして、通信容量が挙げられます。通信容量は、契約する事業者やプロバイダにより差があります。
主要な各回線の通信容量について下表にまとめたので、ご確認ください。
回線の種類 | サービス名 | 通信容量 |
---|---|---|
WiMAX | Broad WiMAX | 3日間で10GB |
UQ WiMAX | ||
LTE | SoftBank | 月間50GB |
docomo | 月間60GB | |
Y!mobile | 月間7GB(通常プラン) 3日間で10GB(オプション加入時) |
注意点として、SoftBankやdocomoでは無制限プランがありません。また、通信容量を超えた場合、以下のような速度制限がかかってしまいます。
回線の種類 | プラン | 制限後回線速度 | 期間 |
---|---|---|---|
WiMAX | 7GBプラン | 128Kbps | 月末まで |
ギガ放題プラン | 1Mbps | 翌日18時~翌々日2時まで | |
LTE | SoftBank 月間50GBプラン |
128Kbps | 月末まで |
docomo 月間60GBプラン |
1Mbps | 月末まで | |
Y!mobile 月間7GBプラン |
128Kbps | 月末まで | |
Y!mobile 3日間で10GBプラン |
1Mbps | 当日18時~翌日1時まで |
利用頻度に合わせて、契約する回線を選択する必要があります。
対応エリア
WiMAXとLTEでは、対応エリアも異なります。それぞれの人口カバー率(※)を下表にまとめたので、比較していきます。
・人口カバー率=カバーしている人口の合計 ÷ 国内総人口
回線の種類 | 人口カバー率 |
---|---|
WiMAX | 99%以上 |
LTE | 99%以上 |
基本的に対応エリアについては、WiMAXとLTEで大きな差はありません。しかし、周波数の関係で山間部や障害物が多い場所では、LTEの方がつながりやすいと言えます。
利用料金
WiMAXとLTEの違いとして、利用料金もあります。利用料金は、契約する事業者やプロバイダにより異なります。
主要なサービスの利用料金の例について、下表で見ていきます。
回線の種類 | サービス名 | 利用料金 |
---|---|---|
WiMAX | Broad WiMAX (実質無制限プラン) |
3,392円 |
UQ WiMAX (実質無制限プラン) |
4,602円 | |
LTE | Y!mobile (実質無制限プラン) |
4,765円 |
docomo (月間60GBプラン) |
7,812円 | |
SoftBank (月間50GBプラン) |
8,149円 |
WiMAXは実質無制限で、制限のあるLTEよりも利用料金が安いです。WiMAXの月額料金が安い理由として、プロバイダごとにキャンペーンを行っていることがあります。
キャンペーン
WiMAXとLTEでは、キャンペーン内容も大きく異なります。また、キャンペーンは契約する事業者やプロバイダで異なります。
例として主要なサービスのキャンペーンについて下表にまとめたので、比較していきます。
回線の種類 | 提供会社 | キャンペーン | 金額 |
---|---|---|---|
WiMAX | gmo とくとくBB | キャッシュバックキャンペーン | 最大31,500円 |
Broad WiMAX | 解約違約金負担キャンペーン | 最大19,000円 | |
LTE | NTT docomo | 月額料金割引キャンペーン | 月額料1,000円引き (6か月) |
SoftBank |
キャンペーンに関しては、WiMAXの方が受け取れる金額が大きいです。WiMAXでは公式以外のプロバイダが多く、契約者確保のために高額のキャッシュバックを提供しています。
注意点として各プロバイダのキャンペーン内容は予告なしで変動するため、都度確認しておきましょう。
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WiMAXとLTEはどっちがおすすめ?
ここまで比較したように、WiMAXとLTEはそれぞれ一長一短があります。そのため、おすすめの人も各回線で異なります。ここからは、それぞれの回線がおすすめの人を見ていきましょう。
こんな人はWiMAXがおすすめ
WiMAXがおすすめの人は「月額料金を安く抑えたい方」と「高額なキャンペーンを受け取りたい方」です。
WiMAXでは、提供会社やプロバイダからのキャンペーン内容が充実しています。そのため、LTEよりも安い月額料金で利用でき、さらに高額なキャッシュバックや解約違約金負担まであることもあります。
こんな人はLTEがおすすめ
LTEがおすすめの人は「より安定した回線を利用したい方」と「WiMAXのエリア対応外の方」です。
LTEは周波数の関係上、WiMAXより通信の安定性が高い傾向にあります。また、WiMAXがつながりにくい山間部や障害物が多い場所でも、LTEの方がつながる可能性が高いです。
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WiMAXと他回線・機種の違いに関するよくある質問
WiMAXと4Gの違いは?
WiMAXと4Gの違いは、ここまで説明したWiMAXとLTEの違いと同じです。LTEは3Gが4Gに発展する間に作られたもので「3.9G」と呼ばれています。しかし4Gが発展した現在では、LTEも4Gと同じ意味を指す言葉として使われています。
WiMAXとポケットWiFiの違いは?
WiMAXとポケットWiFiの違いは、使用する回線にあります。WiMAXは、WiMAX2+の回線を使用した回線です。一方でポケットWiFiは、各社のLTE回線を使用しています。
また、ポケットWiFiは元々ワイモバイルの商標でしたが、現在はLET回線を利用しているモバイルWiFiの総称を指すようになっています。
WiMAXとポケットWiFiの違いについてさらに詳しく知りたい方は「WiMAXとポケットWiFiの違いは?料金や速度を徹底比較!」も参考にしてください。
WiMAXとWiMAX2+の違いは?
WiMAXとWiMAX2+の違いは、回線の新しさです。WiMAXは旧回線で、2020年3月にサービスが終了しています。一方WiMAX2+は、2015年10月からサービスを開始した比較的新しい回線です。
また、それぞれの通信速度は大きく異なります。それぞれの最大速度を下表にまとめたので、参考にしてください。
回線の種類 | 下り最大通信速度 |
---|---|
WiMAX | 13.3Mbps |
WiMAX2+ | 1.2Gb㎰ |
表から通信速度は、WiMAX2+の方が圧倒的に速いことが分かります。
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