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【独学】簿記3級の勉強方法の順番
「簿記3級の資格を取りたいけれど、効率的な勉強方法がわからない...」
「初めての簿記の勉強になるけれど、上手くいくか心配...」
このように簿記3級の資格試験の勉強に関して不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では効率的な勉強方法や、独学がうまくいくか不安な方へおすすめの通信教育を紹介します。
はじめに、独学で簿記3級を勉強する方法には、下記の6つのステップがあります。
- 過去問を見る
- テキストを一読する
- 過去問・問題集を解く
- 間違えた箇所を見直す
- 演習と見直しを繰り返す
- 試験形式で演習する
上記の6つのステップについて把握することで、独学でも効率良く学習を進められるようになるでしょう。簿記3級の資格取得にあたって回り道をしたくないなら、ぜひ知っておきたい流れになります。
それでは独学での簿記3級の勉強方法で意識したい6つのステップについて、詳しくチェックしていきましょう。
ステップ1|過去問を見る
まず、過去問を簡単に見ておきましょう。過去問を見ることで、問題の傾向や全体の概要を把握できます。
どのような問題が出題されるか知らずに学習を始めるよりも、概要を把握してからの方が効率的に学習を進められるでしょう。また重点的に学習すべき内容も理解できます。テキストを読む際に要点に絞って学習できるため、より得点上昇につながります。
さらに、試験形式や解答の形式を前もって把握することで、実践を見越した学習ができます。ポイントとして、内容について深く理解する必要はなく、疑問点があったとしても後のプロセスで解消できるため、一旦ここでは流しましょう。
例えば過去問を簡単にチェックすることで、得点の配点区分やメインで出題される内容がわかります。ただし、得点区分や出題範囲などは回によって変更になる可能性があるので、注意が必要です。
出題される範囲は、毎回簿記検定試験出題区分表から発表されるため、試験を受ける際は事前に確認しておきましょう。
ステップ2|テキストを一読する
過去問で問題の傾向や形式を把握したら、次にテキストを一読します。テキストを読むことで、簿記の基礎知識を身に付けることが可能です。
テキストは試験の出題範囲をもとに作成されているため、内容を理解することは合格につながる着実な勉強方法と言えます。
注意点としてテキストは複数冊購入するのではなく、自身が理解しやすいと感じる1冊に絞ることが挙げられます。同じ内容であっても解説の仕方はテキストごとに異なるため、複数のテキストを併用するとかえって混乱してしまいます。
またテキストを一読する際は、すべてを暗記して理解する必要はありません。ステップ3にある問題を解くことで試験に合格するための知識は定着するため、簡単に内容を把握する程度で十分です。
ステップ3|過去問・問題集を解く
テキストで基礎を学んだあとは、過去問や問題集を解いていきます。過去問や問題集を解いてテキストで学んだ内容をアウトプットすることで、より内容の理解を深めることが可能です。
テキストの練習問題よりも実践に近い形式となるため、高い学習効果が期待できます。また出題されやすい範囲を把握できるため、テキストを復習する際も効率の良い学習ができます。
さらに簿記3級では過去問と似た問題が出題される傾向にあるため、過去問を解くことが直接的に点数上昇につながる場合もあります。
また同じ知識を持っている場合でも、同様の問題を解いたことがある人とない人では解答の速さや正確性に差が出てくるでしょう。
ステップ4|間違えた箇所を見直す
過去問や問題集を解いたあとは間違えた箇所を見直していきます。見直しを徹底することで知識の抜けをなくせるため、本番での失点を避けられるでしょう。
また間違えた箇所の傾向を理解することで、自身が苦手とする分野も把握できます。苦手分野を把握していると、解答の際に気を付けるべき部分や重点的に復習するべき部分が明確になります。
例えば問題を解く際に計算のケアレスミスが多い傾向にある場合は、解答後のチェック回数を増やすなどの対策がとれます。
ここでは、自身が苦手とする分野をピックアップして把握しておきましょう。苦手分野を意識することで、より丁寧に問題を解く姿勢が身に付きます。
ステップ5|演習と見直しを繰り返す
学習期間の後半は、演習と見直しを繰り返しましょう。演習と見直しを繰り返すことで、より知識の抜けをなくすことが可能です。繰り返し過程で少しずつ合格に近い状態を目指していけるでしょう。
また何度も問題を解くことで、問題を解くこと自体に慣れるメリットもあります。試験の際は問題を解くスピードも重要になるため、ある程度慣れておくことは必要になります。
さらによく間違える問題を復習することでより正確に把握できるため、重点的にチェックすべき項目もわかってくるはずです。
なおここでは、間違えた問題は必ず復習しておきましょう。また仮に正解していたとしても、解答に自信がなかった場合は、間違えた問題と同様に見直すことをおすすめします。
ステップ6|試験形式で演習する
試験前は実際の試験と同じ形式で演習しましょう。本番と同じ形式で演習することで、本番の際に緊張からケアレスミスをすることを防げます。
厳密に時間を計測して問題を解く、また途中に休憩を入れないなど、できる限り本番に近い環境を整えましょう。問題を解く順番や見直すタイミングについても、試行錯誤してみることをおすすめします。
また事前にリハーサルを繰り返すことは、実際に試験を受ける際の安心感にもつながります。本番にリラックスして臨むためにも試験形式での演習は重要です。
補足情報として、試験の約7~20日前は、徹底的に過去問へ取り組むことをおすすめします。簿記3級の試験は過去問と似た問題が出る可能性が高いため、試験直前に多くの過去問を解くことで得点力の向上に期待できます。
簿記3級の合格率
簿記3級の合格率は40~50%です。下記の表で過去5回の簿記3級の合格率をまとめました。なお第155回の試験は中止になったため、合格率が存在しません。
回 | 合格率 |
---|---|
157(2021.2.28) | 67.2% |
156(2020.11.15) | 47.4% |
154(2020.2.23) | 49.1% |
153(2019.11.17) | 43.1% |
152(2019.6.9) | 56.1% |
回によって難易度は異なりますが、合格率はおおむね50%程度に落ち着く傾向にあります。
合格率から判断すると、難易度としてはそこまで高くない試験と言えるでしょう。試験勉強を着実にこなしているなら、過度に落ちることを心配する必要はありません。
簿記3級の合格に必要な勉強時間
簿記3級の合格に必要な勉強時間は50~100時間程度です。通信教育や資格学校を例に必要な勉強時間を下記の表にまとめました。
通信教育・資格学校 | 勉強時間 | 期間 |
---|---|---|
ユーキャン | 100時間 | 約3か月 |
TAC | 80~100時間 | 約1~2か月 |
キャリカレ | 30~60時間 | 約1~2か月 |
使用するテキストの内容や勉強を始めた時点での基礎知識の有無によって異なりますが、おおよそ100時間以内で収まる可能性が高いでしょう。
目安として勉強にかかる時間を100時間と設定し、学習期間を設定する必要があります。また簿記3級は試験日が指定されているため、試験の日程から逆算して、勉強を始める時期や1日あたりの勉強時間を調整する必要があります。
【タイプ別】簿記3級の勉強スケジュール例
簿記3級の勉強スケジュール例として、下記の2つのタイプごとに紹介します。
- ゆっくり学習したい場合
- 最短で合格したい場合
簿記3級の勉強スケジュールの具体的な内容を知ることで、自身の状況に合わせた方法で勉強を進められるでしょう。あくまで例ではありますが、ある程度の指針を持っておくことは大切です。
それでは簿記3級の勉強スケジュール例について詳しくチェックしていきましょう。
ゆっくり学習したい場合
下記の表のスケジュールは、ゆっくり学習した場合の例をまとめたものです。1日1時間程度勉強することを前提に、スケジュールを作成しています。
期間 | 内容 |
---|---|
1日 | 過去問から試験形式を確認する |
2週間 | 商業簿記のテキストを1周読む |
2か月 | 演習と確認を繰り返して苦手分野を潰していく |
1か月 | 過去問に取り組む |
1か月 | 実際の試験形式で演習する |
計 約4か月半 | --- |
人によって学習の速さは異なるため、上記のスケジュールはあくまでも目安になります。勉強の進み具合などを考えて、随時調整することが大切です。
演習の正答率が低い場合、前のステップに戻ることも必要となります。機械的にスケジュールをこなすのではなく、知識が身に付く勉強を意識しましょう。
最短で合格したい場合
下記の表のスケジュールは、最短で合格したい場合の例をまとめたものです。1日2~3時間程度勉強することを前提に、スケジュールを作成しています。
期間 | 内容 |
---|---|
1日 | 過去問から試験形式を確認する |
1週間 | 商業簿記のテキストを1周読む |
1か月 | 演習と確認を繰り返して苦手分野を潰していく |
2週間 | 過去問に取り組む |
2週間 | 実際の試験形式で演習する |
計 約2か月半 | --- |
ゆっくり学習したい場合と同じく学習の速さは人によって異なるため、あくまでも目安と考えてください。
演習の正答率が低い場合などには前のステップに戻ることも必要です。試験に合格する可能性を高めたいなら、焦りは禁物と言えます。
簿記3級を効率よく勉強するコツ
簿記3級を効率よく勉強するコツとして、下記の3つのポイントが挙げられます。
- テキストのインプットは完璧にする必要はない
- 最新のテキストや講座を利用する
- 最新の試験形式や問題形式に対応できるようにする
上記の3つのコツを把握することで、最短で簿級3級を取得することが可能です。できる限り早く簿記3級の試験に合格したいなら、知っておいて損はありません。
それでは簿記3級を効率よく勉強する3つのコツについて、詳しくチェックしていきましょう。
テキストのインプットは完璧にする必要はない
テキストのインプットを完璧にする必要はありません。簿記3級は100点満点中70点以上獲得することで合格できる試験です。テキストを100%覚えてなかったとしても、資格を取得することは十分に可能と言えます。
またテキストを丸暗記しても問題に正しく解答できるとは限りません。実戦形式で学習して、復習を繰り返した方が効率よく知識を吸収できるでしょう。テキストの丸暗記に時間をかける必要がなくなり、最小限の勉強量で合格できます。
ただしインプットをあまりに最小限にすると、合格点に届かないケースも出てくるでしょう。学習した箇所は繰り返し問題を解いて定着させることが重要です。
さらにテキストは、概要を把握する程度に留め、演習で間違えた箇所に関して再度読んで理解すると効率が高まります。一度見直した箇所にチェックを入れておき、スキマ時間に再度確かめるとより良いでしょう。
もちろん時間に余裕がある場合は、テキストを入念に読んでも構いません。
最新のテキストや講座を利用する
最新のテキストや講座を利用することも、簿記3級を効率よく勉強するコツの1つです。2019年6月に出題範囲が改定されたため、古い内容のテキストや講座を使うと試験範囲外を勉強してしまう可能性があります。
試験に出ない部分の勉強は資格取得という意味では時間の無駄になるため、最新の情報収集を常に意識しましょう。
ただし独学では最新情報に触れにくい面もあります。参考書などは発行された時点での情報をベースにしているためです。
なお、効率的に勉強したいなら、最新情報がすぐに反映される通信教育を利用しましょう。例えばユーキャンの通信教育なら、新しく追加された株式会社の設立や増資などに関する内容にも対応しています。
最新の試験形式や問題形式に対応できるようにする
最新の試験形式や問題形式に対応できるようにすることも意識しておきたいコツの1つです。
2021年から試験時間が120分から60分に、大問の数が5つから3つ変更されています。また仕分けの問題が増加するなど、問題内容にも変化が見られます。
最新の試験形式や問題形式を把握しておくことで、試験時間・問題数に慣れておくことが可能となるでしょう。また、試験で重視される範囲について重点的に勉強できるメリットもあります。
独学では、新しい形式の予測や重要となる範囲を予想することは非常に難しい状況です。最新の試験形式を知りたい方は、最新情報が反映されるスピードの早い通信教育を活用すると良いでしょう。
例えばユーキャンの通信教育なら1日3回まで質問できるため、不明点をなくし最新の環境に対応しやすくなります。
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【初心者必見】簿記3級の勉強方法に不安がある場合は通信教育がおすすめ
簿記3級の通信養育について、下記の観点から解説していきます。通信教育に興味のある方はぜひチェックしてみてください。
- 通信教育のメリット
- おすすめの通信教育
それではそれぞれの項目について詳しくチェックしていきましょう。
通信教育のメリット
通信教育を利用するメリットとして、下記の点が挙げられます。
- 最新の情報を得られる
- 通学する手間を省いて学習できる
- 厳選されたテキストが用意されている
- 学習サポートがつく場合が多い
通信教育は最新の出題範囲に対応しやすく、試験範囲が変更されても無駄な勉強時間を費やす心配が要りません。
さらにビジネス校などに通う場合と比べると通学にかかる時間を学習に充てられるようになるため、トータルの勉強時間を増やすことにもつながります。
また厳選されたテキストを利用することで、無駄な学習をせずに済みます。参考書が分かりにくいことが原因での理解が進まず、試験勉強が捗らない方には見逃せないメリットです。
また学習サポートのある通信教育なら、学習スケジュールを作成してもらえる場合もあります。自分自身での管理が難しい場合、プロにスケジュール作成を依頼した方がスムーズに勉強を進められるでしょう。
これらの点から通信教育は最新情報をもとに、効率よく学習を進めていきたい方におすすめです。また簿記3級の合格を目指すにあたって、プロの手厚いサポートを受けたい方にも向いています。
おすすめの通信教育
おすすめの通信教育として、ユーキャンの簿記3級講座を紹介します。ユーキャンの簿記3級講座の講座の基本情報は以下の通りです。
講座名 | 簿記3級講座 |
---|---|
目指せる資格 | 日商簿記3級 |
受講料 | 39,000円(一括)(税込) 39,600(3,300円×12か月)(分割)(税込) |
受講期間 | 標準3か月 |
教材 | ・メインテキスト4冊 ・本試験対策トレーニング1冊 ・一問一答集1冊 ・ラストスパート問題集 ・添削課題集 ・勘定科目ルール表 ・ガイドブック ・添削関連書類など |
サポート | 質問・Webサービス |
ユーキャンがおすすめな理由として、下記のような点が挙げられます。
- 充実した学習サポート
- 最新の情報が教材に反映されている
- テキストがわかりやすい
- 長期間のサポートがある
最大の特徴として、ユーキャンでは下記のような充実したサポートを受けられます。
サポート | 内容 |
---|---|
気軽に質問できるシステム | メールや郵送で講師陣へ学習に関して質問することが可能(回数制限あり) |
12か月まで学習をサポートする仕組み | 最大12か月間まで学習のサポートを受けられる(標準学習期間は3か月) |
スキマ時間を有効活用できるサービス | スマホやPCで動画・ミニテストなどを利用できる「学びオンラインプラス」へ登録できる |
さらに最新情報が教材に反映されている点も心強いでしょう。テキストは漫画・イラスト・図解が多く使用されていて、初心者でもわかるように書かれています。
また副教材の問題集に加えてテキストにも演習問題が掲載されているため、演習と見直しを繰り返す勉強方法も実践しやすい講座と言えます。
ユーキャンでは最新情報を踏まえた講座を受けられることもメリットの1つです。最新情報を得られることで試験形式・範囲に変化があった場合でも独学と比べて受ける影響が少なくなります。
加えて自学自習で勉強を進めていくため、自分自身のペースで学習していくことが可能です。授業形式にはついていけないという方でも問題ありません。
ユーキャンの簿記3級講座は最新情報が反映されており、わかりやすいテキストやサポートも手厚いため、幅広い層におすすめの講座と言えるでしょう。
ユーキャンの実際の利用者の口コミ評判を詳しく知りたい方は「【悪い?】通信教育ユーキャンの口コミ評判ってどうなの?実際の利用者の評価・レビューから徹底分析!」も参考にしてください。
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まとめ
この記事では簿記3級の勉強方法や内容について紹介しました。この記事のポイントを以下にまとめています。
- 簿記3級の勉強方法には6つのステップがある
- 自身の状況に合わせて勉強方法を変えたほうが良い
- 効率よく勉強を進めるために3つのコツをしっかり押さえることが大切
- 「安心して学習を進めたい方」や「初学者の方」には通信教育がおすすめ
通信教育を利用したい方におすすめの講座として、ユーキャンの簿記3級講座が挙げられます。どなたにでもマッチする非常にバランスのいい通信教育となっています。
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